スマートフォンよりもすごいヤツ、「LifeTouch NOTE」って何だ誠編集長ヨシオカのライフタッチ日記(1/4 ページ)

スマートフォンにできることは全部できて、しかもSNSやTwitter、ブログの更新もキーボードでラクラクという「LifeTouch NOTE」。まだ発売前の本製品を、Business Media 誠編集長の吉岡綾乃がじっくりテスト。3回にわたり、連載形式でレビューをお届けします!

» 2011年02月16日 10時00分 公開
[吉岡綾乃,PR/Business Media 誠]
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 2月某日、誠編集部に小さな段ボール箱が届きました。送り主を見ると「NEC」と書いてあります。「発売日までお貸しします。ご自由にお使いください」というメモを見て箱を開けてみると、中からこんなものが出てきました。

これがLifeTouch NOTEだ!

 一般的なノートPCよりは細長くて、片手で持てるサイズ。カパッと開くとフルピッチのキーが並んだ、打ちやすそうなキーボードが現れます。キーボード右上の電源を入れてみると……おぉ、これ、Androidなんだ! 画面の上にはGoogleの検索窓(音声検索にも対応)とAndroidのキャラクターである「ドロイドくん」のアイコンが。下にはメールアプリやTwitterクライアント、Webブラウザにカメラ、カレンダーといった、Androidスマートフォンでおなじみのアイコンが並びます。なるほど、Androidスマートフォンにできることはすべてできて、しかもキーボードがあるから、テキスト入力もバッチリ、という製品なのですね。

 実はこれ、私もおぼろげながら噂は聞いていました。1月初めに米国ラスベガスで行われたエレクトニクスショー「CES」で、OSはAndroid、フルサイズキーボードを搭載し、しかも持ち運びしやすいサイズ&軽さの端末をNECが参考出展したという話を聞いていたからです(参考記事)

 正式名称は「LifeTouch NOTE」。本連載ではこれから3回にわたって、私とライフタッチくん(とニックネームを付けました)の日々をつづろうと思います。原稿はもちろんLifeTouch NOTEで書きますよ。それでは、LifeTouch NOTE日記の始まり始まり……。

LifeTouch NOTEを操作するとこんな感じ。画面タッチとキーボードを併用して使います。あ、この原稿はLifeTouch NOTEで書きますよ!

フルサイズキーボード+ATOKだから、日本語入力はバッチリ

 LifeTouch NOTEの一番の特徴はなんといってもキーボード。キーピッチ16.8mmは普通のPC並みで、ローマ字入力のほか、かな入力にも対応。慣れればPCと同じようにタッチタイプできます。私も30分くらい使っているうちに、タッチタイプできるようになりました。

 キー配列もできるだけPCと同じようにしてあります。Fn(ファンクション)キーがF1からF10まであるのが、普段PCでATOK+Fnキーの操作に慣れている手にはありがたい。F10の右にある、緑色に印字された4つのキーは、Android専用キー。一番左のMenuキーは、各アプリごとに適切なメニューを出すためのキー。虫眼鏡マークのキーはGoogle検索キーです。ホーム画面はもちろん、アプリを使っている途中でも※、気になることがあればすぐにGoogle検索できるのはとても便利。その右、家のマークのキーはホームキー。押せばいつでもホーム画面に戻れるほか、長押しすると複数起動しているアプリが表示されるので、切り替えながらマルチタスクでアプリを使えます。その右にある矢印キーは「戻る」キー。Webブラウザなどで、一つ前の画面に素早く戻ることができます。

※アプリ内からGoogle検索機能を呼び出せるのは対応アプリのみ。

 ちなみにMenuキーはTabキーの下にもあり、上にあるものと機能は同じです。キーボード左側のMenuキーと、Fnキー、Ctrlキーは、普段使っているPCのキー配列に合わせてキーバインドを変更することもできるとのこと。マ、マニアックだ……(笑)

キー配列はこんな感じ。PCに限りなく近い配列ですが、右Shiftキーがないのが惜しいかな……。F10キーの右、緑色の印字のキーがAndroid用のキーです

 ATOKがプリインストールされているのも、見逃せないポイントです。変換スピードは問題ない速さ。Android用のATOKは、組み込み用ATOK※に比べると、PC版ATOKに近い使い心地。しかもPC版ATOKのユーザー辞書をファイルに出力すれば、ライフタッチのATOKに一括登録できるので、普段からPCでATOKを使っている人なら、本当に普段に近い入力環境になります。これはうれしい!

※組み込み用ATOKは、各社の携帯電話や、キングジム「pomera」などに採用されています。
フルキーボード+ATOKのおかげで、ノートPCのように快適な入力ができます。ちなみにこの原稿もLifeTouch NOTEで書いてます

699グラムしかないくせに、約9時間駆動! しかもパワフル♪

 LifeTouch NOTEの重さはわずか699グラム。カタログスペックではバッテリー駆動時間は「最長約9時間」とのこと。本体もバッテリーも大きなノートPCなら分かりますが、9時間もバッテリーが持つモバイルノートというと、大容量バッテリーを積んでいるか、そこが売りで価格が高いものかどちらかです。LifeTouch NOTEの場合は液晶とキーボードの間のヒンジ部分に円筒形のバッテリーが入っているのですが、正直9時間もバッテリーが保ちそうなサイズではありません。ホントに大丈夫なんだろうか……。

 試しに、LifeTouch NOTEを1日持ち歩いてみました。その日は朝9時半から14時までぶっ通しで会議があったので、その議事録をずっとLifeTouch NOTEで取っていました。その後遅めのお昼休みを挟み、気になるアプリをインストールしたり、この原稿を書いたりして使うこと1時間。バッテリーの色が緑からオレンジ色に変わり、残量が最後の1目盛りになりました。しばらく休憩を挟んでもう1時間原稿書きをして、その後バッテリーが完全に切れたのは、総使用時間6時間半が経った頃。途中使っていない時間を挟みつつ、なんだかんだで9時半から19時半近くまで、約9時間ACアダプタなしで使えたことにびっくり。画面の明るさは下から2番目、ときどき通信しながらの利用ですから、かなり優秀な成績といっていいと思います。

 もう一つ、私がすごく気に入ったポイントが「パワフルさ」。スマートフォンのパワフルさって何だ?と思う方もいるかもしれませんが、実はこれ、非常に重要なことなのです。例えばメニュー画面をスクロールしたり、アプリを起動したりするたびに待たされるようだと、じわじわと不満がたまってくるもの。しかしLifeTouch NOTEの動作は本当にサクサク。

 これを痛感したシーンが2つありました。1つは、Androidの標準機能である、Googleマップを利用したときです。通信スピードにもよるのですが、マップの拡大・縮小やスクロールもさっくさく。ナビ機能を使ったときにも検索が速く、文句なしのスピードです。

 もう1つは、動画を再生したとき。以前ネットブックを使っていたことがあるのですが、CPUパワーが足りていない上にオンボードのビデオチップもパワー不足で、HD動画を再生しようとすると画面がカクカク、かなり切ないことになっていました。しかしLifeTouch NOTEならHD動画もなめらかに再生できます。Ustreamなどのストリーム動画も問題なし。

 9時間という長い駆動時間を実現しながら、同時に動画再生のような重い処理もサクサクこなせるのは、NVIDIAのデュアルコアプロセッサー「Tegra 2」を採用しているから。普通、処理速度が上がればバッテリーのもちが悪くなるものですが、LifeTouch NOTEでは、上手にハイパフォーマンスと省電力を両立しているのです。

スマートフォンでできることは全部できる、PCでできることもだいぶできる

 OSにAndroid2.2を搭載するLifeTouch NOTEは当然、同OSを搭載しているスマートフォンにできることはなんでもできます。通話はSkypeをインストールする必要があるので、普通の電話と同じとはいきませんが、音楽や動画は再生できるし、カメラで撮影したり、その写真を豊富なカメラアプリに送って楽しんだりといったことももちろんOK。豊富なAndroidアプリをインストールすれば、無限に楽しめます。

 その一方、PCに近い使い勝手を実現するための工夫もされています。上述の通りのフルピッチキーボード+ATOKもそうですし、WordやExcel、PowerPointといったOffice文書の閲覧もできます。また、Android2.2なので、FLASHももちろん再生可能。本体の描画性能の高さを生かして、PCサイトを快適に見ることができるのです。

 「スマートフォン+α」の使い方を実現する、LifeTouch NOTE。しかし実際にPCでやっていることとほぼ同じことをするには、ソフトウェア面でやや工夫が必要なのも事実です。次回はLifeTouch NOTEのソフト面にフォーカスして、使いこなし術をお伝えしようと思います。

LifeTouch NOTEを見て、私が最初に思い出したのが、同じくNECが出していたモバイル端末、MobileGear(通称「モバギ」)。「ライフタッチくんはモバギの再来だ!」というわけで、持っている方にお願いして並べてみました。使い込まれたモバギ、キーが1つなくなってますが、やっぱり似てますね
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アイティメディア営業企画/制作:Business Media 誠 編集部/掲載内容有効期限:2011年3月31日