ランボルギーニがムルシエラゴの後継モデルを発表(2/2 ページ)

» 2011年03月07日 07時30分 公開
[日岐まほろ,エキサイトイズム]
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 また、カーボンファイバー複合素材の分野において最先端の技術を誇るランボルギーニは、すでにこのカーボンモノコックボディの製造プロセスにおいて特許を取得。運動性能の向上はもちろん燃費やCO2排出量削減のキーテクノロジーでもあるカーボン複合素材による軽量・高剛性ボディの追求は、今やランボルギーニ製スーパースポーツのトレードマークでもある。

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 このボディに搭載されるのが、完全新開発となる排気量6.5リットルV型12気筒エンジンだ。最高出力700馬力(515キロワット)を8250rpmで発生させる高回転高出力型のユニットで、最大トルクも690ニュートンメートル/5500rpmと極めて強力だ。組み合わされるトランスミッションは「ISR(Independent Shifting Rods)」と呼ばれる新設計の7速2ペダルMTだ。

 ISRトランミッションはシングルクラッチ式の2ペダルMTだが、その変速スピードは最速モードでわずか0.05秒とデュアルクラッチ式トランスミッション(DCT)を凌ぐ。変速モードは、サーキット走行向けのマニュアルモードや市街地走行向けのオートマチックモードなど、走行シチュエーションによって5つのモードが用意される。

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 足まわりでは、プッシュロッド式ダブルウィッシュボーンサスペンションの採用が新しい。プッシュロッド式サスペンションの採用は最近ではアストンマーティンOne-77の例が知られるところだが、少量生産や限定生産などのモデルを除く量産型スーパースポーツでは世界初採用となるという。またサスペンションアーム類はすべてアルミニウム製となるほか、ブレーキシステムにはフロント400ミリ、リア380ミリのカーボンセラミックディスクが与えられる。タイヤ&ホイールサイズはフロントが255/35ZR19、リアが335/30ZR20となっている。

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 インテリアでは、センターコンソール中央に設けられた赤いエンジンスタートスイッチやTFT液晶によるマルチインフォメーションタイプのメーターが特徴的だ。またエンジンやトランスミッション、ステアリングのレスポンス、スタビリティコントロールの介入レベルなどを統合して制御するドライブセレクトシステムを搭載。一般道走行用の「Strada」、サーキット走行向けの「Sport」「Corsa」の3パターンから選択することが可能だ。カウンタックから受け継ぐ伝統のポップアップドアをアイコンとするアグレッシブなエクステリアは、まさしくランボルギーニを象徴するもの。

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 その一方で、内に秘める野心的なテクノロジーの数々は、まったく新しい時代のランボルギーニの到来を思わせるものだ。自動車を取り巻くあらゆる環境が変革する時代にありながら、その魅力を一切失わないどころかさらなる輝きを放つかの如きアヴェンタドールLP700-4の登場は、世界中の愛好家たちに熱狂的な歓迎とともに迎え入れられるに違いない。

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