コラム
» 2011年03月28日 08時00分 公開

“若者的なる者が消費する”という概念ちきりんの“社会派”で行こう!(3/3 ページ)

[ちきりん,Business Media 誠]
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日本も少しずつ変わってきた

 しかし、ちきりんは悲観的ではありません。ものごとが変わるには時間がかかります。「男性と同じように働けない女性は一人前の労働者とは認めない」社会も、「女性も働ける労働環境」に変わりつつあります。同様に「若者のような行動をする人」だけを見てきたビジネス社会も、次第に非アクティブな生活をしている、大多数の普通の高齢者を有望な消費者グループとして認識し始めています。

 その昔、企業社会は今より男性社会でしたが、家庭の中で女性が購買権を握り始めたのに対応して、積極的に女性の声を集め始めて、さまざまな商品開発につなげてきました。男性会社員は、自分の経験からだけでは、女性ニーズを理解できません。だから「調べて努力した」のです。この努力があって、初めて「自分たちと違うセグメントにモノを売る」ことが可能になります。

 今後は同様のことが高齢者市場に関して起こるでしょう。大事なのは、そのスピードをもっと上げることです。先週書いたように、今の雇用不足、内需不足のこの国に、「使いたいものがない」と放置される1400兆円という規模のお金は、あまりにももったいないですよね。

 ……ということで、次回はこの“経済的な余裕のある高齢者”相手のビジネスに手を打ち始めている、もしくは、この市場の大きさに気が付き始めている、いくつかの事業や業界について書いてみたいと思います。

 そんじゃーね。

著者プロフィール:ちきりん

兵庫県出身。バブル最盛期に証券会社で働く。米国の大学院への留学を経て外資系企業に勤務。2010年秋に退職し“働かない人生”を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦など、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。著書に『ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法』がある。Twitterアカウントは「@InsideCHIKIRIN

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