路線が複雑に入り組んだ大都市圏の電車を効率よく使いこなすには乗り換え案内アプリが必須。もちろん大都市圏に限らず、見知らぬ土地で公共交通機関を使うときにもアプリが活躍する。
今回は、そんな乗り換え案内アプリのなかでも人気のAndroidアプリをピックアップし、特徴を比べてみた。無料アプリだけでなく、機能を強化した有料アプリや有料サービスも紹介するので、購入の参考にしてほしい。
乗換案内アプリの中でもおなじみの「乗換案内」。自分が乗る電車の出発駅と到着駅を入力するだけで、経路や運賃、所要時間が調べられる。ユーザーが投稿した運行情報をリアルタイムに閲覧できる「ライブ!」(ジョルダンライブ!)機能を使って、電車の遅延状況や混雑度などが分かるのも特徴だ。さらに、新幹線、飛行機の乗り換え検索も可能なので、飛行機を使っての出張時にも活用するだろう。
特筆すべき機能としては、位置情報を利用して、現在地付近の最寄り駅を検索できる「AR最寄」が挙げられる。駅名を指定する際に、文字入力エリアの右側にある入力履歴ボタンをタップすると、AR最寄のボタンがある。起動すると、最寄りにある複数の駅の方向が3Dマップで分かるだけでなく、駅までの距離も比較できる。知らない土地に出向いた際や、駅の場所が分からなくなったときなどに役立ちそうだ。
アプリをさらに使いこなしたい人は、有料の「乗換案内Plus」(600円・90日間)の購入がオススメ。無料版では利用できなかった多数の機能が追加されている。
まず「プラス検索」では、検索結果の前後の時間で再検索できるなどの機能が加わっている。検索結果を見て「これでは到着が少し早い/遅い」となった時、時刻を入力しなおすのではなく、ワンタップで素早く検索ができるというわけだ。
また、検索結果上に乗り換えがしやすい車両の場所を表示してくれるのも便利だ。移動の手間を少しでも省くにはこの機能が役に立つ。
無料版では電車、新幹線、飛行機のみが検索対象だったが、有料版では150社以上の路線バス会社のデータも収録しており、バス停の名前を入力すれば簡単にルートが検索できる。ほかにも、定期代の検索や、青春18きっぷ利用時の経路検索などに対応するのもポイントだ。
アプリには90日間の有効期限が設定されており、利用し続けるには有効期限延長のチケットを追加で購入する必要がある。チケットの値段は90日間600円、180日間1200円、1年間2300円。少し値が張るが、急な出張が多いビジネスパーソンや外回りで電車やバスを利用する機会の多い営業マンは購入を検討してみてもいいのではないだろうか。
「乗換案内」同様、多くのユーザーに評価されている乗り換え案内アプリ。出発地と目的地を入力すると、移動時間、料金、乗換回数別に複数のルートを検索できる。基本機能は「乗換案内」と同じだが、こちらは無料版でも「歩く速さ」を設定できるのが便利。特に、乗り換え時の移動距離が長い場合にこの機能はありがたいだろう。また、駅名入力時にインクリメンタルサーチが利用できるのもいい。
Twitterやメールとの連携機能を備えているのもユニークなポイント。検索結果のルート表示画面にある手紙のアイコンをタップすると、乗換情報をメールで送信したり、Twitterに投稿したりできる。待ち合わせをしている友人に向けて到着時間を知らせるときや、遠方からやってくる人に乗り換え方法を説明してあげるときなどに使うと便利そうだ。
有料版の「駅探★乗換Lite」(500円)では、よく利用するルートや乗り換え検索の結果、時刻表などを「お気に入り」に登録できる。また、「運行情報」の項目で、最大10件の路線運行状況を「MY路線」として登録でき、すばやくチェックできるのもポイントだ。
検索結果の前後1本の検索にも対応し、乗り換えに適した車両の乗車位置も教えてくれる。さらにはマップアプリと連携しているので、検索結果の駅名をタップするだけで駅周辺の地図を見られるのも便利だ。
このようにシンプルなユーザーインタフェースながらさまざまな機能が使える駅探★乗換Liteだが、検索できるのが電車、新幹線、飛行機のみなのが少し残念。路線バスを頻繁に利用する人には、バス検索にも対応したアプリの購入をオススメする。
有料版の駅探★乗換Liteは8月末までの期間限定での提供。それ以降は、より機能を改善した新しいアプリがリリースされるとのことだ。アプリの使い勝手に惚れ込んだならば、今後登場する新アプリを使うまでの“つなぎ”として利用してもいいだろう。
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