日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会、日本自動車輸入組合は6月6日、5月の新車乗用車販売台数ランキングを発表した。それによると、トップはスズキの「ワゴンR」で、販売台数は前年同月比22.7%減の1万1186台だった。2009年5月以来、2年ぶりのトップで、東日本大震災で被災したり、部品が調達できなくなったりしたことから「プリウス」などの生産台数が大幅に減少したことが影響した。
2位はダイハツ「ムーヴ」で、同6.6%増の9402台、3位は前月トップだった本田技研工業「フィット」が同21.3%減の9354台で続いた。震災前まで2年近く上位にランクインしていたトヨタ自動車の「プリウス」は同76.1%減の6491台と大幅に減少した。
生産台数減の影響で、5月の新車販売台数は前年同月比37.8%減の14万2154台と激減。前年同月比では9カ月連続のマイナスとなっている。また、軽自動車の新車販売台数も同25.4%減の9万5210台と、8カ月連続のマイナスとなった。しかし、それぞれ生産施設の復旧などが進んでいるため、4月の落ち込みよりは改善している。
メーカー別に見ると、トヨタ自動車が前年同月比56.2%減、本田技研工業が同34.8%減、日産自動車が同25.9%減、マツダが同37.1%減と各社とも大きなダメージを受けている。一方、スズキは同20.1%増、富士重工は同17.7%増、輸入車でもアウディが同21.3%増、ボルボが同66.4%増と人気を集めているようだ。
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