失恋とは、男として成長するための“肥やし”既婚男性が、今から婚活するとしたら(2/4 ページ)

» 2011年06月10日 08時00分 公開
[中山順司,Business Media 誠]

会う前から、決めつけてはいけない

会う前から「きっとつまらない」とか「行くだけムダ」と決めつけてはいけない(写真と本文は関係ありません)

中山:あらゆる機会を活用していくということですが、婚活系、恋人マッチング的なサービスはご利用されますか?

星野:うーん、考えたことはあまりないですね。どんな人がいるのか、紙やインターネット上でどこまで人の内面を知れるのかが未知数なので、ちょっと分からないです。

中山:まずは自分のネットワークを使って、男女問わずお付き合いの幅を広げていくということですね。

星野:人と出会って何が楽しいかって、何が起きるか分からないっていう未知数さだと思ってます。だから、会う前から「きっとつまらない」とか「行くだけムダ」と決めつけないで、「なにかしらの成果はあるさ」くらいの感覚で、とりあえず接点を増やしてみる……これを繰り返していきますね。

中山:星野さんは、あまり人見知りはされなさそうな印象を受けますね。

星野:僕は留学と仕事で海外生活することがありまして、それも影響しているかもしれないです。でも、もともとは引っ込み思案な性格で、その性格を留学で変えたいって想いがあったんですよ。

中山:いろいろな努力の成果で今がある、というわけですね。

星野:そうですね。その結果、自然な出会いが増えていき、妻とも出会えたのだと思っています。

中山:星野さんは、比較的人と会うのが苦ではなくなっていらっしゃるようですね。でも、一方で「異性と自然に出会いたい」ってフレーズ、よく言われるじゃないですか。自然に、フツーの生活を送りつつ、無理せず異性と知り合い、恋愛につながっていくという展開がベスト、みたいな。

星野:でも、自然な出会いが難しいって嘆く向きもありますよね。異性と出会いがないとか、周りは同性ばかりとか。

中山:ですよね。そういう状況下で、自分ひとりの努力で接点を増やすのって、実際問題、限度があるんじゃないでしょうか?

星野:それはどうかな。「自然な出会い」というワードに対する誤解があると思うんですが、何の努力もせず、じっと待って、自分に都合のよい出会いが起きるのを待つのを自然な出会いとすれば、それはなかなか起きないんじゃないでしょうか。

中山:待つだけでは、自然には出会えない、と。

星野:ええ。だって、「自然=受身で何もしないこと」ではないですよね? やっぱり、何かを起こすには、些細なことでもいいから努力は必要だと思いませんか。誰とも出会う機会がないなら、それを作るために自発的な工夫はしないと。

中山:男性だけではなく、女性にも当てはまるような気がします。

星野:出会いがないのは、自己責任でもあると思いますよ。

中山:では、積極的に接点を増やしていく中で、どんな視点でお付き合いする女性を選んでいきますか?

星野:一緒にいて楽しいと感じられる女性なら、誰でも(笑)。あまり最初から、しっかり見極めて取捨選択しようとか、絞り込まねばって感じではないですね。言葉で説明は難しいけど、フィーリングが合うって感じられる人というか、無言でいても圧迫感を感じないしっくりくる人を探しますかねえ。

中山:うーん、それって価値観って言ってしまっていいんでしょうかね。

星野:どうでしょうね。そこまで堅苦しい気持ちはないかな。ただ、正直に言うと、本当は派手目な女性が好きなんです(笑)。

中山:ハハハ。

星野:まあ、少なくとも、つきあう前から、この人は結婚相手にふさわしいかなんて考えません。まずは知り合って、話をして、交流を重ねる。先のことは分からないから、気にしすぎない。

中山:行動しながら考えるってかんじですね。

星野:つきあう前に評価して結論を下すなんて、順序が逆じゃありません? やりもせずに結論出すの、僕はキライなんで。

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