ガツガツしません。“恋敵に勝つ”ことが、目的じゃないので：既婚男性が、今から婚活するとしたら（5/5 ページ）

[中山順司，Business Media 誠]

取材を終えて

　今回、唯一の本名＆顔出し取材に応じてくださった鈴木さんは、これまで取材した5人の中で、最も力が抜けていらっしゃった方でした。遊園地というエンターテイメントビジネスに携わっていらっしゃるからでしょうか、終始ユーモアに溢れた口調でお話いただけました。取材はご勤務先の会議室でおこなったのですが、笑い声が絶えないリラックスムードでした。

　しかし、ただ力みがないだけの方かというと、そんなことはなく、「街ですれ違う見知らぬ女性に声をかける」ことに抵抗を感じないという、大胆なことをサラリと言ってのける豪快さ、力強さを感じました。

　さて、本企画は今回が最終回です。取材前は「女子と知り合う、目からウロコの斬新なコツ」的なノウハウを聞き出して記事化できれば、と企んでおりましたが、そんなうまい方法は、そうそうないのですね。5人の取材を通じて1つ見事に共通しているのは、「ぐずぐず考えずに、さっさと女子に声をかける（＆繰り返す）」積極性でした。「積極性がコツだ」と安易に結論付けるつもりはないですが、積極性がなければ、何1つ始まらないんだよな、という当たり前のことに気付かされた気がします。

お断り

　本連載にあたり、50代の既婚男性5人の方にインタビューしました。会社経営者、フリーランス、大手企業管理職など、立場はさまざまですが、全員が20年以上の結婚歴をお持ちで、ご夫婦仲良く暮らしていらっしゃいます。

　かなりプライバシーに立ち入ったお話を伺うことになりましたので、なるべく本音でお話いただくために、あえて匿名＆写真掲載なしで行いました。その中でも、お一方からは本名と写真掲載を快諾いただけましたので、5人中4人を匿名とさせていただきます。