厚生労働省が発表した勤労統計調査によると(参照リンク、PDF)、2011年3月時点の給与総額は13カ月連続増から一転し、前年同月比0.1%減と14カ月ぶりに減少した。過去1年の給与は徐々に回復傾向にあるが、サラリーマンは小遣いをどのくらいもらっているのだろうか。
20〜50代のサラリーマンに聞いたところ、平均小遣いは昨年の4万600円から4100円ダウンの3万6500円であることが、新生フィナンシャルの調査で分かった。過去最高額は7万6000円で、バブル期の1990年に記録。その後、上下はあったものの、この20年間で4万円近く下がったことになる。「一昨年から株価は1万円前後で低迷を続けており、サラリーマンの小遣いの上昇も不透明だ」(新生フィナンシャル)としている。
小遣いの使い道は、ほぼすべての年代で「昼食代」がトップ。2011年は昨年から10円減少し、490円。2001年の710円から減少傾向が続き、今年も過去11年間で最低額を更新した。1週間の昼食の内訳をみると、「弁当持参」が1.84回で昨年の1.5回を上回った。
仕事後の飲み代をみると、2009年には1回当たり6000円以上だったが、今年は昨年比650円減の3540円に。「長引くデフレ傾向の中で飲食代の値下げ競争が続いていることが考えられるとともに、震災の影響も要因として挙げられ、サラリーマンの節約志向もいっそう強くなっているようだ」(新生フィナンシャル)
インターネットによる調査で、20〜50代のサラリーマン1000人が回答した。調査期間は4月23日と24日。
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