グアテマラでスペイン語の格安語学学校を運営――片桐真氏世界一周サムライバックパッカープロジェクト(2/3 ページ)

» 2011年06月28日 08時00分 公開
[太田英基,世界一周サムライバックパッカープロジェクト]
世界一周サムライバックパッカープロジェクト

自身もアタバルで学んだ

――自己紹介とこれまでの歩みについて教えていただけますか。

片桐 アタバルは私の妻のぺトラが1978年に開いたスペイン語学校です。私は1987年にメキシコやグアテマラに旅行した際にアンティグアに立ち寄った時、当時営業していたレストラン「禅」のオーナーのユキさんにアタバルを紹介され、6週間ほど勉強し、スペイン語の基本をマスターしました。

 その後、大学院を卒業した1990年からアンティグアに住み、ぺトラと一緒に現在までアタバルを運営しています。

――アタバルの紹介と魅力について教えてください。

片桐 アタバルの生徒のほとんどは日本人です。(文法が似ている関係で)初心者でも何となく会話できる欧米人に比べ、特に日本人の初心者では慣れない先生だと多少戸惑うところがあるようです。しかし、アタバルではベテランの先生を固定して雇用しており、初心者でもあまり戸惑わず勉強していただけると思っています。

 日本語で書いたスペイン語文法書なども充実しているので、疑問点などを授業の後に自習して確認することもできます。何か分からないこと、困ったことがあれば、私ができるだけ相談に乗るようにしています。

 また授業はマンツーマンなので、それぞれのスペイン語力と希望に合わせた授業を取っていただけます。

アタバル校内の様子

――もともと海外で働きたいという志向はお持ちでしたか?

片桐 もともと「海外で働きたい」と漠然とは考えていましたが、こちらでスペイン語を勉強して話せるようになり、具体的に考えるようになりました。

――グアテマラの魅力をどのような部分で感じられていますか?

片桐 グアテマラの魅力は人だと思います。

 もちろんティカル、キリグアに代表されるマヤ文明の遺跡や、アンティグアなどの世界遺産は観光資源として重要ですが、そういったところを観光して終わってしまうのではなく、ちょっと田舎っぽく、ラテン系のやたら明るいというイメージとは、ちょっと違う、はにかむ明るさといったものを持った人たちと触れ合ってみるのがグアテマラ滞在の醍醐味ではないかと思います。

――今後の予定や将来の夢・目標について教えてください。

片桐 私はグアテマラに永住する予定です。

 アタバルとしては、グアテマラでの通常の授業はもちろん、始めてからもう6年になるインターネットを利用した授業に関しても、さらに充実させていきたいと思っています。

 グアテマラのネット事情が少しずつ良くなっているので、様子を見ながらインターネット授業用のコンピュータを増やし、より良い環境でグアテマラに来ることのできない方も、日本にいながらアタバルの授業を受けていただけるようにしていきたいと思います。また、このインターネットの授業を通じて、グアテマラを知っていただけたらとてもうれしいと思っています。

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