カシオのアウトドアウオッチ「プロトレック」シリーズの最新機種「PRW-5100」をノルウェーで使う機会を得た。いまさら言及するまでもないが、プロトレックの特徴は何といっても高度計(気圧計)、コンパス、温度計という、アウトドアで重宝する三種の神器を搭載している点だ。
ハードなトレッキングや、地図を使用してのナビゲーションなどが要求されない旅で、プロトレックの各機能を筆者なりにテストしてみた。
PRW-5100はデジタル/アナログのハイブリッドタイプである。アナログ式の文字板は蓄光塗料のおかげで、暗い場所での視認性が非常に良く、ライトを使用せずとも容易に時刻が確認できた。また、ベルトとラグの間に湾曲した可動式のサポートが追加されたことにより、長時間腕にはめていても蒸れにくくなり、フィット感も非常に良い。
筆者は旧型のプロトレックも使用しているが、アフリカで長期(3カ月間)のフィールドワークを行っていた際に、電池切れを起こして往生した経験がある。PRW-5100にはソーラーバッテリーが搭載されているので、そのような心配はない。
方位や高度計測機能を多用すると電力消費はかなり上がるので、ヘビーユーザーにとってこれは大変ありがたいし、未使用時にはスリープ状態になるので安心だ。
ただ、ノルウェーでは曇りや雨の日が続いたため、バッテリーの充電量が高(H)になることは一度もなかった。今回は日の長い時期に行ったので、それでも充電レベルは中(M)で維持できたが、日照時間が極端に短い北欧の冬では太陽光以外の光源でチャージをせねばならないだろう。
プロトレックにはワールドタイム機能が搭載されており、海外旅行の際には重宝する。ノルウェーはフランスと同じタイムゾーンなので、ワールドタイムモードで秒針を文字盤のPAR(パリ)に合わせればよい。
ただし、ここで注意せねばならないのがサマータイムだ。ノルウェーは3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までサマータイムが適用されるので、そちらの設定も忘れずに行う必要がある。最後にホームタイムとワールドタイムとを入れ替えれば準備完了だ。
PRW-5100には電波受信機能も搭載されており、北米や中国、西ヨーロッパの大半で利用可能だ。ただし、バッテリー充電量がH(高)になっていること、周囲に建物などの障害物がないことなどが条件となる。また、ワールドタイム機能同様、サマータイムに留意する必要がある。
今回訪れたノルウェー南西部は、基地局からかなり距離があった上に、周りを山で囲まれている場所がほとんどだったので、残念ながら電波受信はできなかった。
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