通常、高度計は地図などと照らし合わせて現在位置を確認するために使用されるものだ。しかし、ナビゲーションの必要がない普通の旅でも、自分のいる場所の高度が分かると、周囲の環境をより立体的に認識できて楽しみが増す。
そんなわけで、港街ベルゲンのケーブルカーに乗った際に高度を計測してみた。この機能は大気圧の変化から高度差を割り出すものなので、同じ場所でも天候の変化によって計測結果が変わってしまう。そのため、使用する直前にキャリブレーションを行う必要がある。計測開始地点の高度を地図などで確認できれば理想的だが、港街ベルゲンでは、海辺に出て高度を0に合わせれば事足りた。
フロイバーネンと呼ばれるケーブルカーは、市街地からフロイエン山という小さな山の頂上まで延びており、始発駅での計測結果は海抜20メートル。一方、山頂にある展望台で再度計測したところ、結果は330メートルだった。パンフレットによるとケーブルカーの山頂駅の標高は320メートルで、展望台は駅から数メートル登ったところにあったので、高度計の結果はかなり正確といって良いだろう。
数日後、北欧有数の山岳鉄道として知られるフロム鉄道でも同様の計測を行ったところ、結果はやはり良好だった。フロム鉄道に関しては連載「山形豪のノルウェー紀行」で後日詳しくレポートするので、そちらをご覧いただきたい。
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