決勝戦では、その宮間が相手のミスを逃さず貴重な同点ゴールを挙げた。日本と米国のゴールチャンスは6−13、コーナーキック数は4−8と、米国断然優位の試合だった。日本のシュートに本当の意味で決定的なものが少なかったのに対し、米国のシュートはゴールポストに当たるきわどいものが多かったので、数字以上の差があった。過去25戦22敗3分の米国相手に、数少ないゴールチャンスをものにした日本の粘り強さは驚異的な印象を残した。
サッカー週刊誌『キッカー』の採点によれば、この試合の全選手中、海堀あゆみが最高点1.0を獲得している。こちらでは1(最高)から6(最低)までの6段階で評価するが、1.0が付くことはめったになく筆者も見た覚えはあまりない。ちなみにこの試合、次に高い評価を得たのはウォンバックの2.5だった。
キッカー誌より
「海堀 PK戦で勝ち誇る」
日本はナーバスな立ち上がりだった。得意の正確なパスは消え、米国の速いテンポに圧倒された。
(略)
日本にとって幸運だったのは前半を無失点で乗り切ったこと。後半に入り、米国の圧力をかわしながら攻撃の形を作れるようになった。
(略)
延長戦、そしてPK戦と、日本が神経の図太さを証明した。
本試合のMVP:海堀
キッカー誌の大会ベストイレブンには澤、海堀のほか、DFの岩清水梓が選ばれた。
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