なんてことを偉そうに言っている私ですが、実はホロ苦い思い出があります。先ほどお話をした「残業よりも恋人を選んだ新人」に私はこのように怒鳴ってしまったのです。
「は? なにそれ? ありえない!」
日系企業で勤めているうちに「日本流」が身についたようで、「中国流」を押し通す彼についイラッときて、ついみんなの前でしかってケンカをしてしまったのです。結果、彼は翌日から出社せず、ほどなく辞めました(涙)。
今だったら、彼の自尊心を傷つけることなく、個室で1時間の残業をしてもらえるように説得したのにと後悔しています。
同じ中国人でもこんな調子ですから、日本からやってきた方と、現地の中国人従業員の間に非常に深いギャップがあることがよく分かってもらえたと思います。ただ、ギャップがあると驚いているだけでは何も生まれません。そのギャップを互いに理解して、いいところを認め合う。それこそが、異文化コミュニケーションの醍醐味ですし、私が少しでも役立ちたいことなのです。
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