日本は平和で幸せな国だと思ってますが、たまに「平和すぎて何とかして〜」と思うことがあるからです。「私は私!」という主張で、「個性」に重きを置く生き方を貫く「超女」にとって、集団や規律を重んじる日本社会はちょっと息苦しいのかもしれませんね。
そんな彼女の話を聞いているうち、ある日本女性のことを思い出しました。
まだ私が大学に通っていたころ、授業で1人の女性が教授に質問しました。「ゆるふわ女子」ではないですが、私が見ても「かわいいなあ」と思うような女の子らしい外見でした。
当時はリーマンショックの直後で、卒業後の進路について悩んでいるというようなことを告げ、彼女は続けました。
「今、付き合っている彼氏がいるんですが、結婚すべきか就職すべきか悩んでいます。リーマンショックで今後、彼1人の給料では生活が厳しいでしょうし、リストラされるかもしれませんし……」
私は驚きました。中国では「結婚か? 仕事か?」という選択そのものが存在しないからです。中国人女性は男性と同じく定年まで働くのが一般的で、むしろ、女性のほうが多く稼ぐ夫婦も多いので、家事や料理が出来ない女性も多いのです。
まだ日本にきて日の浅かった私は、このかわいらしい女の子の質問で、改めて日本と中国のカルチャーには大きな溝があるなと思ったものです。
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