投資と旅行が楽しくなる、4つの方法岡村流、30代から始めるグローバル投資術(4)(1/2 ページ)

» 2011年08月25日 08時00分 公開
[岡村聡,Business Media 誠]

著者プロフィール:岡村聡(おかむら・さとし)

東京大学工学部卒。東京大学大学院学際情報学府修了。経営コンサルティングファーム、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、国内大手PE(プライベートエクイティ)ファンド、アドバンテッジパートナーズに勤務する。その中で、「低迷する日本経済」「社会保障制度の崩壊」を見て、「今、自分がほんとうにやるべきことは何か」を考え抜いた結果、2010年6月に退社。妻と2人で、株式会社S&Sinvestmentsを立ち上げる。2011年6月に初めての著書『20代で知っておきたいお金のこと』を出版。

金融のプロとして培った最先端のスキルを、若い世代を中心とした個人のファイナンシャルリテラシー (お金に関する知識)向上に役立てるべく、セミナーやコラム執筆など多方面の活動を行なう。雑誌・ラジオなどメディアにも多数出演。


 これまで3回にわたって海外投資の実践的な方法について解説してきましたが、若いビジネスパーソンにとって、生活の中で最も優先順位が高いのは、仕事だと思います。仕事が忙しくて、投資まで手が回らないと考える人もいるでしょう。しかし、私は「仕事」と「投資」は対立するものではなく、相乗効果を持っていると思います。

 周囲で投資を始めた若い人の多くは、自然と自分が投資している国のニュースが気になるようになったと言っています。また、自分のお金がかかわってくるので、為替や株価といった経済指標に関心を持つようになり、日本や世界の動きが分かるようになったと喜んでいる人もいます。

 日本でどういった業種の会社が元気なのかも、株価から見えてくると思います。そこまで分かると、仕事上でも的確な判断ができ、自分がキャリアアップしていく中でどういった業種に行けばよいかも見えてくるでしょう。

海外旅行が100倍エキサイティングになる

 また、旅行も投資によって楽しくなります。海外投資を始めてから、私はどこの国に行くときも、次の4つのことをするようにしています。それは「口座開設」「オフィス」「不動産会社」「ラウンジ」です。

(1)現地の証券会社に口座開設

 多くの国でパスポートさえあれば、少額の資金から証券口座を開くことが可能です。そして、証券営業員にオススメの投資先を2〜3社、聞いてみてください。英語が苦手と言う人もいるかもしれませんが、日常会話レベルでも、アジアの多くの国では営業員も同程度の英語レベルの人が多く、粘り強く話を聞いてくれます。

(2)現地のオフィスを訪ねる

 日本人で投資先として検討していると話すと、ここでも、丁重に対応してくれることが多いです。その会社の人と話すことで、本当に投資先として魅力的か、かなり突っ込んで質問できます。証券会社の営業員からあらかじめ、投資家担当の人を紹介してもらっておくといいでしょう。

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