もし上海に転勤になったら……中国のリアル住宅事情あなたはどうする? 住まいの選び方(3/4 ページ)

» 2011年09月28日 20時01分 公開
[小林大輔,Business Media 誠]

 住宅に限らず、街中では交通インフラや商業施設も急ピッチで開発が進んでいる。その分、施工品質は「手抜き」と思わざるを得ない状態だ。

 多くの日本人が「中国の賃貸料は安い」というイメージで来るのだが、上海の賃料は東京よりも高い水準になっている。具体的に言うと、日本人がある程度安心して暮らせる住居だと1LDKで月8万円が最低のレベルだ(ちなみに多くの中国人は1LDKを2〜3人でシェアして住まないと家賃が払えない)。

 そのためほとんどの日本人は上海の都心部から離れた郊外で単身1LDK月10万円、2LDK15万円、3LDK20万円程度の物件に決めるようだ。

 また、現在の賃料は1年前と比較して20%ほど高く、大家さんと不動産仲介の営業マンが結託して家賃を上げることが多い。仮に家賃が高くなって居住者が出ていってしまっても、高い賃料を払ってでも住みたい人が次から次へと上海にやってくる。

急速に発展している上海だが、住宅事情は……

上海に転勤になった際の住まいの選び方

 冒頭の「自分が上海に転勤になったら……」であるが、これまでの情報を踏まえて住まいの選び方を3点お伝えする。

 1つ目は「郊外の新築マンションもしくは内装が新しい物件を探すべし」。新築マンションや、内装リフォームをしたばかりの物件は、相対的に安心して暮らせる場合が多い(あくまで「欠陥が少ない」という意味で、100%保証するものではない)。上海に滞在する日本人の多くが、職場から近い都市部ではなく交通の便が悪い郊外の新築マンションに住むのも、そのような理由からだ(また、都心部に比べて現実的に家賃が払える物件が多い)。

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