マコ:ところで、国債ってどういう意味ですか?
大手町:なにっ、マコさんは国債の意味も知らずに、買おうと思っていたの?
国債というのは、一言で説明すると「国の借金」のこと。国がお金を必要とするときに、借入証書として発行するものを「国債」と呼ぶんだ。
企業はお金を借りる場合、銀行などの金融機関から融資を受けることが多いよね。国も金融機関から借りことはあるんだけど、基本的には国債を発行して資金を調達するんだ。
また国はお金を借りるわけだから、当然、利息を付けて返さなくてはいけない。ちなみに日本の国債の利回りは、3年もので0.18%(11月15日現在)。
マコ:えー、低いなあ。
大手町:いや、国債の金利って、低いからダメというわけではないんだよ。なぜなら国債の人気がなければ、買い手を探さなければいけないからね。買い手が見つからなければ、ギリシャやイタリアのように、利回りを高くしなければいけないからね。
これから話すことは大切だから、覚えておくといいよ。国債の人気がなくなると買い手を促すために、値段は下がるが、利回りは上がる。逆に、国債の人気が上がれば値段は上がるが、利回りは下がる。
マコ:日本の国債利回りは低い……ということは人気があるんですね!
大手町:そうとも言えるけど、懸念材料もあるんだ。財務省は国債や借入金を合計した「国の借金」の残高が、2011年度末に1000兆円を超えると発表した。また米国のCIA(中央情報局)によると、日本の借金の多さは世界最悪(国債発行額のGDPに対する比率で見て226%、2010年)であると発表している。
マコ:ちょ、ちょっと大変じゃないですか〜。
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