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» 2012年01月13日 08時05分 公開

なぜマスコミは“政治家の言葉狩り”を続けるのかちきりん×中田宏、政治家を殺したのは誰か(3)(2/5 ページ)

[土肥義則,Business Media 誠]
中田宏さん

ちきりん:その多勢というのは、なにを指すのでしょうか? 現職の市長が市のスタッフを使って公式に発言できて、かつ事実を語っているわけですよね。それなのにウソの方が多勢になるなんて、よく分からないのですが……。記者クラブにいるマスコミは、真実を知る意思や正確な事実を伝える気持ちががなかったのでしょうか?

中田:マスコミは踊らされていた、と思いますね。この出張の話ができるのは、僕のほかに2人だけ。多勢というのは、この件に関する正否ではないんですよ。日ごろからいろんなことに関して利益を失っている人たちがいる。権力者側に対する猜疑心(さいぎしん)がベースにあるんですよ。

ちきりん:あーなるほど、ようやく分かりました。日頃の中田さんの構造改革に強い恨み辛みをもっている人が“多勢”いて、出張の緊急中止などちょっとでも突っ込みどころが見つかるとそれにこじつけてとりあえず叩く。そういう人が多すぎて、出張の是非についての冷静な議論にならないというわけですね。

中田:その通りです。

ちきりん:いったんそうなると、当事者が何を発言しても「なんでもいいからコレに乗じて中田宏をやっつけてやろう」という悪意が勢いづく。なるほどー、そういうことが起こっていたんだ!

中田:悪意かどうかを私が断ずることはできませんが、ここが攻め時だという勢力が大挙して押し寄せてきたことは間違いないですね。さらに権力者に対する猜疑心というのは、社会全体に蔓延しているわけですよ。

ちきりん:そうなんですね。私はあんまり政治家に対して猜疑心をもったことはないんです。政治家って大変だな、とは思いますけど。だけど多くの人は権力者に対し、猜疑心を持っているのかな。「あいつらはきっと悪いことをしているはずだ」的な?

中田:「悪いことをしていて、おかしくないか」といった印象を持たれている人が多いのではないでしょうか。これはマスコミによる報道の影響が強いと思います。ニュースになるのは「正しい献金の受け取り方」ではありませんから(笑)。

ちきりん:ハハハ。確かに「あの政治家は政治資金の収支をきちんとつけています」みたいな報道はまずないですよね。それじゃあニュースにならない。

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