「頭痛がするなあ。仕事でストレスを感じているから仕方がないか」というビジネスパーソンも多いのでは。また「仕事=ストレスを感じるもの」と決めつけ、心身の不調は当たり前だと思っている人もいるだろう。
しかし、あきらめてはいけない。オフィスや自宅の近くにある「ドラッグストア」を味方につけるべきだ。病院に行くほどではない不調を乗り切って、“仕事力”をアップしようではないか。
A(34歳)さんは駅まで毎朝自転車通勤をしている。銀行の同期の大半は結婚をして家庭をもっていたが、独身のAさんは北関東の実家で暮らしている。親に料理を作ってもらい、洗濯までしてもらえるので不満はない。
週末は近所にある川の土手をサイクリングしながら、草花で季節を感じる。暖かくなったり寒くなったりを繰り返す春先の気候を「三寒四温」という。天気予報で伝えられる今年の桜の開花予報は、例年になく遅い。これほど春が待ち遠しいと思った冬はないほどに今冬は寒かった。
Aさんが自宅を出る頃に、やっと太陽が上りはじめる。3月下旬だというのに、息は白く、庭には霜柱が白く盛り上がっている。自転車で駅に急ぐとき、ハンドルを握る手の指の関節が凍るように痛い。
Aさんの勤める銀行の朝は早い。オープン2時間前の7時にはデスクワークを始めるので、6時45分には仕事場に到着していた。
ある朝、Aさんは電車の乗っているときに、つり革を持つ手の指の異変に気付いた。指の関節が赤紫色に腫れていたのだ。昼間はバイクで地元の商店街や企業を回る。仕事中もお客さんに見られている気がして、つい手を気にして隠してしまい仕事に集中できなかった。上司からは「どこかにぶつけたのか? 病院に行ったほうがいいぞ」とアドバイスをされた。
その日の夜、Aさんはいつもより早く布団に入ったものの、指がものすごくかゆくなり、なかなか眠りにつくことができなかった。かゆいのでついついかきむしってしまう。赤くなっているところが傷になってしまった。家にあったかゆみ止めを塗ったが、かゆみはとまらない。数日してもよくならないので、昼休みにドラッグストアへ駆け込んだ。
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