日本生産性本部は3月27日、2012年の新入社員の特徴をまとめた。それによると、今年の新入社員のタイプは「奇跡の一本松型」。その理由について、日本生産性本部は「東日本大震災にも耐えて生き残った『奇跡の一本松』の話は、復興に向けて多くの人に勇気を与えてくれた。(新入社員の)これからの人生においても自然災害をはじめ『想定外』の事態に直面することもあるだろうが、その困難を乗り越えていくことが期待される」とした。
また今年の新入社員の特徴として、大卒予定者の就職内定率が過去3番目に低い(80.5%、厚生労働省・文部科学省調べ)という厳しい状況の中、就職戦線を乗り越えてきた。また多くの若者たちが復興へのボランティア活動などを通じて「他人の気持ちに寄り添うことや、人間関係の『絆』の大切さを認識し、チームや組織としての互助的な協力関係を築くことの大切さを実感したようだ」(日本生産性本部)としている。
昨年の新入社員のネーミングについては、震災を考慮して発表を控えていた。ちなみに発表予定だったネーミングは「はやぶさ型」。「宇宙探査機『はやぶさ』は音信不通になったり、制御不能になったりでハラハラさせられたが、新入社員もはやぶさのように長い目で見れば期待した成果をあげることができるだろう。あきらめずに根気よくシグナルを送り続けることが肝心だ」(日本生産性本部)としていた。
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