就活生の意識に変化、急速に進む大手企業離れ

» 2012年03月21日 17時28分 公開
[Business Media 誠]

 マイナビは3月21日、「2013年卒マイナビ大学生就職意識調査」結果を発表した。それによると、「中堅・中小企業志向(「やりがいのある仕事であれば中堅・中小企業でも良い」+「中堅・中小企業が良い」)」が59.2%と、「大手企業志向(「絶対に大手企業が良い」+「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業が良い」)」の36.1%を大きく上回ったことが分かった。

 「中堅・中小企業志向」の割合は5年連続で増加しており、特に直近3年では16.7ポイントも増加。地域別にみると、北陸地方(73.9%)や中国地方(72.7%)では7割を超えていた一方、関東地方では56.8%とやや低くなっていた。しかし、関東地方も前年の48.8%から大幅に増加している。

 企業選択のポイントとして、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」「これから伸びそうな会社」の割合が増加傾向にあるのに対して、「安定している会社」が減少傾向にあることが影響しているようだ。

企業志向推移(出典:マイナビ)

「人のためになる仕事をしたい」就活生が増加

 就職観を尋ねると、最も多かったのは「楽しく働きたい」で31.0%。以下、「個人の生活と仕事を両立させたい」が20.6%、「人のためになる仕事がしたい」が19.2%、「自分の夢のために働きたい」が11.0%で続いた。

 ここ数年の傾向を見ると、「楽しく働きたい」「個人の生活と仕事を両立させたい」が減少しているのに対して、「人のためになる仕事がしたい」が増加しており、特に女性では10ポイント近く増加している。

 インターネットによる調査で、対象は2013年卒業見込みの全国の大学3年生と大学院1年生6708人。調査期間は2011年12月1日から2012年2月29日。

就職観(出典:マイナビ)

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