英国で非営利団体を支える仕事を、元バスケ少年の挑戦世界一周サムライバックパッカープロジェクト(2/3 ページ)

» 2012年06月20日 08時00分 公開
[太田英基,世界一周サムライバックパッカープロジェクト]
世界一周サムライバックパッカープロジェクト

多様な人種が混ざり合うロンドン

――海外(英国)で働くこと、生活することの魅力について教えて下さい。

渡邉 日本と比べると、例えばレストランの国籍が豊富だったり、街を歩いている人の人種も多様だったりと、異文化を感じる意味では英国(特にロンドン)で生活することは面白いと思います。欧州も近いので旅行好きな人にもいいのではないでしょうか。

 また、仕事とプライベートを比較的しっかり分けているので、メリハリのある生活を送れるのではないでしょうか。

――今後の予定や将来の夢(目標)について教えてください。

渡邉 再来年くらいまでに会計士の資格を取得します。それから非営利専門のファンドレイズ・コンサルティングを行っている会社に転職する予定です。ただ、もしかしたら知人から紹介されているので、バングラディッシュかケニアに直接活動しに行くかもしれません。

 未来の自分は今よりきっと成長しているし、ネットワークも知識も幅が広がっていると思うので、まったく別のチャンスがどこかからくるかもしれないし、まったく別のジャンルに行くかもしれません。そういう意味では予定なしともいえます。

 唯一信じているのは、自分が今の生活を大切に真摯(しんし)に生きていれば、必要な場所には必ずたどり着けるということくらいです。目標を持って、それ以外に脇目も振らず……みたいなものは苦手なので。

――最後に日本の若者にメッセージをお願いします。

渡邉 夢や目標は与えられるものでもないし、最近はそういうのは結果論じゃないかと思っています。楽しいことがあったり、夢中になれるものがあったり、自分が自分の人生に対して自覚的に向き合っていった結果の果実みたいなものが夢なんじゃないでしょうか。

 僕も若者(と信じています)なので、偉そうなことは言えませんが、どんな経験も出来事も、自分に伝わってくるもの全部を成長の糧にしようという姿勢があれば、たいていのことは何とかなるんじゃないかなぁと思っています。一緒に人生を楽しんでいけるといいですね。

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