“自分の表現法”と出会うちきりんの“社会派”で行こう!(2/3 ページ)

» 2012年06月25日 08時00分 公開
[ちきりん,Chikirinの日記]

自分を表現するツールはこんなにある

 人間はみんな、自分の中に“何か”を持っています。それは、何らかの表現方法を通して具現化しないと他人には伝わりません。伝わらないと理解してもらえなし、それどころか、表現方法というフィルターを通さないと、自分自身でさえそれが何なのか意識できなかったりするのです。

 誰かに自分のことを伝えたい、誰かに理解してほしい、自分自身、今、自分の中にあるものを理解したい、というのは、誰もが持つ自然な衝動です。

 だから、その自分の中の何かをうまく、「ああ、これなんだよ!」という感じで表現しうる方法やツールを手に入れられたら、みんなとても幸せなはず。

 自分を表現するツールとしては例えば……

  • 話し言葉(表情とか含む)
  • 書き言葉(散文)
  • 短歌・俳句、詩、コピーのような言葉、韻文
  • 演芸(落語、漫才、ダジャレ?)
  • 写真
  • デザイン、意匠
  • 楽器
  • メロディ、曲、リズム
  • 体(踊り、劇、体操的なもの、いろいろ)
  • 映像
  • 料理
  • プログラム
  • 創造物(建造物、モノ、現代アートみたいなもの含む)
  • 働き方(?)
  • ビジネス

 ……など、結構いろいろあるんです。

 考えてみるとこれらの大半は学校で、しかも義務教育のかなり早い段階でひと通り体験することです。作文書いて、絵を描いて、韻文も作ってみたり、歌も歌って(なぜか)笛を吹いて、運動会では踊らされ、文化祭では演技もします。

 そうか、あれって「あなたにとっての表現方法を見つけなさい」っていう教育だったんだな、と思いました。何か1つくらい自分にぴったりな「自分を表現する方法が見つかればいいよね」という、そういう教育課程なんだと気が付いたのです。

 プログラミングは今の小学校のカリキュラムにはなさそうですが、それが個人の表現方法になり得るのなら、ぜひとも早めに子どもたちにも体験させた方がいいですよね。

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