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» 2012年10月01日 08時00分 UPDATE

サカタカツミ「就活・転職のフシギ発見!」:就活は大変! なのに「就活が大好きな就活生」がいる不思議 (2/3)

[サカタカツミ,Business Media 誠]

10月1日にFacebookのプロフィールが書き換わる怪

 さらに面白いのは、ここ数年、自分が内定したことを周囲に報告しない就活生が増えているという変化です。内定したことは、外見の変化で分かる。けれども、どこに内定したとか、いくつ内定をもらったとか、いまどんなことをやっているのかなどを、周囲に共有する就活生が減っているのです。

 ただし、公表しないのかというと、そういうわけでもありません。そろそろ就活生は内定通知を受けますが(10月までは内々定なので。10月1日に内定式を行う企業は多いですよね)、そうするととたんに、FacebookやTwitterといったSNSのプロフィール欄が書き換わります。まだ内定者であるにもかかわらず、SNSのプロフィールに書かれた「所属先」が、一斉に大学名から内定先の企業に変わるのです。そして、周囲はそれを見て「あー、あそこに内定したのか」とか「あの企業に行くわけね」と知るのです。冗談みたいな話ですが、去年あたりからこの傾向は顕著になってきました。

ay_sakata02.jpg 内定を受けると、SNSのプロフィール欄にある所属欄が、大学名から内定先の企業に書き換わる

 単に内定したというだけですが、気分はもうその企業の社員。就活生であることも終了している以上、タダの学生(この表現も本来おかしいのですが、便宜上そうさせてください)に戻っているのですが、そのタダの学生同士の飲み会でも「ウチはこんなやり方をしている」とか「ウチではそういう話はない」というやりとりをしているのです。ウチというのはもちろん、内定先の企業のこと。

 世の中には「社畜になんてなりたくないよ」と叫んで就活をやらない学生がいるかと思えば、嬉々として「ウチが、ウチが」と言う学生もいるのです。配属についても、彼らはよく話し合っています。タダの学生が「お前は、どっちかというと人事向きだよね」とか「営業が合っていると思うよ、あなたは」と真面目に話しているのです。付け加えておきますが、彼らの多くは社会人経験ゼロです。企業との接点も就活をやっただけ。それなのに、10月を過ぎればそんな口をきいているのです、主に居酒屋やカフェで。

就活を終えても、就活に携わりたい「前・就活生」たち

 ただ、彼らはある意味、健全です。なぜなら「就活を卒業」しているから。就活が終わったら、もう就活にはかかわらない。いっぱしの口をきいてすっかり社会人気取りな面もありつつ、卒業旅行などを精力的にこなして学生生活をギリギリまでエンジョイしています。

 やっかいなのは、就活が終わっても、そこから抜け出そうとしない就活生たちです。本当にそういう就活生たちがいるのです。

 その一例が「これでいいのか」タイプの就活生。就活をやった、内定も出た。でも、やり切ったという手応えがない。このまま就職したら後悔するかもしれない……そう思ってズルズルと就活を続ける学生がいます。ただ、これはまだ分かりやすい例です。機会があれば彼らについて書きたいと思います。

 問題は「就活大好き就活生」という一群が存在するということなのです。

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