矢野経済研究所は10月10日、「国内アパレル市場に関する調査結果」を発表。2011年の市場規模は前年比1.4%増の9兆502億円と、4年ぶりに前年を上回ったことが分かった。
品目別に見ても、婦人服・洋品市場が前年比1.3%増の5兆6852億円、紳士服・洋品市場が同2.0%増の2兆4700億円、ベビー・子供服・洋品市場が同1.1%増の8950億円とすべての品目で前年を上回った。
矢野経済研究所研究所では好調の要因として、「東日本大震災の影響で一時は消費が低迷したものの、節電・クールビズの影響により、夏物衣料が売り上げを伸ばした。クールビズでは、涼感素材をはじめ、消臭や速乾、防しわ加工などの高付加価値機能を持つ商品が人気を集めた」とコメントしている。
しかし、同研究所では全体市場を活気づけるほどの勢いはまだないとして、2012年の市場規模は前年比0.4%減の9兆140億円と予測している。
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