iPad miniの魅力は、外に出てこそ。というわけで今回は、iPad miniを片手に、家族と鎌倉散歩に出てみた。
まずはカフェで朝のソイラテを飲みながら、iPadアプリの「ことりっぷ」で行き先探し。既報のとおり、iPad miniは従来のiPadとアスペクト比が変わらず、解像度も「iPad 2」と同じ。これまで作られた27万5000ものiPadに最適化されたアプリが、そのまま使えるのだ。このアプリ資産の豊富さは、AndroidタブレットにはないiPadの利点であり、それをそのまま引き継ぐiPad miniの魅力になっている。
ことりっぷアプリを見ても、iPad miniで使う違和感はまったくない。もともと紙のことりっぷの判型がA5変形ということもあり、7.9インチの画面サイズは“ちょうどよい”感じである。むろん、9.7インチRetinaディスプレイを搭載した第3世代・第4世代のiPadと比べれば文字のくっきり感・読みやすさは落ちるものの、サッと取りだして利用できる点は、ことりっぷのような旅行ガイドアプリを使うのに最適である。
街の散策をしている時は、地図アプリが役に立つ。画面上で現在地を確認できる上に、地図の拡大・縮小も容易だからだ。ここでも7.9インチという画面サイズはちょうどよい。iPhone 5の4インチより画面が大きいので地図が広く見渡せて、9.7インチのiPadに比べれば立ち止まった状態で使ってもかさばらない。街中で地図を使うには、ちょうどよい感じなのである。惜しむらくは先のiOS 6への移行で標準の地図アプリがApple純正のものに変わり、現状ではそのクオリティがいまひとつということだ。iPad mini自体は地図利用との相性がいいため、「Map Fan」や「Yahoo!ロコ」「NAVITIME」などサードパーティー製の地図アプリを用意しておくといいだろう。
また予想外にコンパクトさの恩恵を感じたのが、クルマの中での利用だ。これまでも街歩きや旅行の時はiPadをクルマに持ち込み、助手席の妻がWebで最新情報をチェックしたり、ことりっぷをはじめ各種アプリを使ったりしていたのだが、車内の限られたスペースではやや大きさをもてあますこともあった。しかしiPad miniのサイズなら、まったくかさばらない。クルマを安全な場所に駐車してから、運転席でiPad miniを使って次の目的地を探す、といった使い方も無理なくできる。
なお、今回試用したのがWi-Fi版だったため、GPS機能が搭載されておらず、ナビゲーション機能の利用はできなかった。Wi-Fi+Cellular版では高精度なGPS機能が利用できるため、iPad miniをカーナビゲーション端末として使っても便利だろう。この部分については、Wi-Fi+Cellular版を入手したら追ってリポートしたいと思う。
iPad miniはカメラ機能の利用も楽しい。
以前からiPadには「撮影した写真・動画を、すぐに大画面で見られる」ことがiPhoneなどスマートフォンとは違う楽しさがあったが、それがコンパクトに凝縮されたことで、より気軽に使えるようになったからだ。iSightカメラが搭載するイメージセンサーの性能は500万画素と“並み”だが、Appleではレンズとソフトウェア部分を入念に作り込んでおり、明るくきれいな写真が簡単に撮れる。また動画は1080PのフルHDで撮影可能だ。
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