無印良品「団地まるごとリノベ」に新展開 古い施設が驚きの変貌 みんなが利用したくなる工夫とは(1/3 ページ)

» 2024年10月24日 12時08分 公開
[岡安太志ITmedia]

 良品計画は10月23日、2021年から行っている「MUJI×UR 団地まるごとリノベーション」プロジェクトの一環で港南台かもめ団地(横浜市)の集会所のリノベーションが完成したことを発表した。地域住民の意見も取り入れながら、かつてあまり使われていなかった集会所を刷新。地域の交流を活性化させる拠点として機能させる。

港南台かもめ団地のリノベーションが完成した(提供:MUJI HOUSE、以下同)

 「MUJI×UR 団地まるごとリノベーション」は良品計画、MUJI HOUSE、都市再生機構(以下、UR都市機構)の3社が2012年から行っているプロジェクト。団地を拠点とした地域の生活圏を活性化するため、UR賃貸住宅およびその周辺環境のリノベーションを手掛けてきた。

開放して立ち寄りやすく、滞留できる空間づくりを意識した

 港南台かもめ団地はJR根岸線沿線南部エリアに位置する大規模団地。1976年に管理が開始された、16の住棟に約1500戸が入る団地だ。誕生から50年近く経っていることもあり、植樹が成長し緑あふれる広大な敷地が特徴で、「まるで公園の中で暮らしているかのよう」とMUJI HOUSEの川内浩司氏(取締役 商品開発部長)は魅力を話す。

 敷地内には2つの多目的広場に芝生広場、テニスコートに加えて6つの小公園が設けられている。敷地の中心に位置するのが今回リノベーションした集会所だ。団地内のコミュニティ活性化を目的として発足した「かもめプロジェクト」で、住民と意見交換をしながら集会所のアイデアを固めていったという。

集会所のこれからを話し合う「かもめ会議」を行った(出所:プレスリリース)
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