2024年のインバウンド消費額が8兆円に達する勢いだ。円安も追い風に、かつてない規模で外国人が訪日旅行を楽しんでいる。東京都で訪日客が最も多く訪れる街は渋谷だが、そこに店を構える「MEGAドン・キホーテ渋谷本店」(以下、渋谷本店)では何が売れているのか?
ドンキなどを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)のインバウンドサポート部、秦基記(はた・もとき)部長に話を聞いた。
渋谷本店で外国人に売れている3大人気ブランドは「一蘭ラーメン」「キットカット」「毛穴撫子」だ。1包装当たりの個数や味によってSKU(商品の管理単位)は細かく分かれているが、直近3カ月間で常に上位にランクインするのは上記3ブランドだという。
特にキットカットは多数のフレーバーを取りそろえており、ドンキ限定商品などシリーズ全体を合計すると、売り上げは「一蘭ラーメン」を抑えて1位となる。
キットカットは日本でしか買えない味が多数存在することから、訪日客の定番土産となっている。ドンキもキットカットの限定商品を多数企画しており、渋谷本店では22SKUを扱う。ドンキ全体で見ると、キットカットシリーズは1カ月間で1億円以上売れているという。
渋谷本店では壁一面にキットカット商品を陳列し、「インバウンド特化型」の売り場を形成している。
「毛穴撫子」シリーズは国産米由来の成分を配合した、日本製のスキンケア商品。日本国内で人気があることから訪日客も関心を持ち、売り上げにつながっているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング