インバウンド殺到の渋谷ドンキ 「月に1億円」売れるお菓子とは?壁一面に陳列(2/2 ページ)

» 2024年07月23日 07時00分 公開
[岡安太志ITmedia]
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コロナ前の「爆買い」との違い

 コロナ前にいわゆる「爆買い」されていた商品と、コロナ後の傾向に違いはあるのか。秦氏は「人気商品の上位は大きく変わらないが、『キャラクター関連グッズ』が明らかに売れるようになった」と話す。

 日本のキャラクター関連商品を購入する訪日客は多く、特にサンリオやポケモン関連グッズの売れ行きが伸びているそうだ。医薬品や化粧品はコロナ前から人気が続いている中で、ここ数年、これまでにはなかった購買行動が見受けられるという。それは「日本製」にこだわるというよりも、「日本のドンキで売れているモノを買いたい」という声だ。

大きく売り場面積をとった「サンリオ」商品コーナー

 加えて、「キャリーケース」の売れ行きも伸びていると秦氏は話す。

 「お土産を詰めるために、キャリーケースを新たに購入する訪日客が多い。欧米からの訪日客が増えており、滞在日数を長くとっていることも関係しているのかもしれない。渋谷本店では免税対応レジを配置している7階に『キャリーケース売り場』を設け、訪日客が商品を詰め込むための場所も確保している」

渋谷本店の7階は売り場の大部分を「キャリーケース」が占める
購入したキャリーケースに商品を詰め込むためのスペースを用意

 訪日客が殺到する渋谷本店。売り場も「対インバウンドシフト」を組んでいるようだ。

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