須藤憲司(すどう・けんじ)
2003年に(株)リクルート入社。マーケティング局、新規事業開発室を経て、2009年アド・オプティマイゼーション推進室の立ち上げに携わる。2011年に同事業室長、2012年10月より(株)リクルートマーケティングパートナーズ アド・オプティマイゼーション推進室室長に就任し、現在に至る。
新しいスタートアップ企業から最新の技術動向をキャッチアップし、いち早く国内で、どのように役立てるか? を具体的に考える日々。特に重要視しているのが実際に画面を触って使ってみること。これからも、とっつきにくいインターネット広告の世界を分かりやすく解説していきたいと思ってます。
皆さんはインターネット広告についてどのくらいご存じでしょうか? 何も知らなくてもネットを楽しむことはできますが、ネット上には広告を出稿している広告主がたくさんいます。
これまでは検索連動広告※が大きく伸びてきましたが、米国では今、ディスプレイ広告市場が再度加熱しています。ディスプレイ広告とはいわゆる「バナー広告」のこと。そのバナー広告が2012年以降、市場をけん引していくのではないかと見られています。
バナー広告って古くない? と思われる人も多いでしょう。確かにバナー広告の市場は下落傾向にあったのですが、ターゲティング技術の発達とリアルタイムビッディング(RTB)※という革新的な広告の登場によって、今、再び注目を浴びているのです。
下の画面は、ある米国の広告主が広告を入札する時に使うプラットフォーム(DSPと呼びます)です。
画面の下部に縦の棒グラフが左から高い順に並んでいます。これは、ある広告主にとって魅力的なターゲットを順に並べたものです。
詳しく見てみると「富裕層、都心在住、大卒、既婚、家所有、車所有というターゲットは人口の0.7%ほどですが、平均よりも22%効果的である」ということが表示されています。
米国ではこうした情報が取引されていて、誰でもターゲティングするための情報を分析し、狙った層に広告を出すことができるのです。その結果、広告主は自分たちの商品・サービスのターゲットを絞って、効率的に広告を配信することができるようになったのです。
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