アニメ『らき☆すた』が放映されて以来、その舞台になったことから多くの観光客を集めている鷲宮神社。三が日の初詣参拝客数はアニメ放映前の2007年は13万人だったが、2008年30万人→2009年42万人→2010年45万人→2011年47万人と大幅に増加。2012年は47万人と足踏みしたものの、埼玉県内では氷川神社に次ぐ2位の座を保っている。
『らき☆すた』を通じたさまざまなイベントを行い、観光客を集めてきたことで“コンテンツツーリズム”の分野で注目されている鷲宮。2012年に放送されたアニメでも、『氷菓』の舞台となった岐阜県高山市、『輪廻のラグランジェ』の舞台となった千葉県鴨川市などが、後に続くべく同様の試みを行っている。
また、初詣ということでは、東京都神社庁がアイドルマスターのキャラクターを使ったパンフレットを配布したことも話題となった。筆者も手に入れようとしたのだが、大晦日に神田明神に行くと、「1週間ほど前に配り切りました」とのこと。なかなか人気のようである。
筆者はここ数年、コンテンツツーリズムの元祖とも言える鷲宮を定点観測しているのだが、毎年さまざまな取り組みを行っていて驚かされる。鷲宮商工会のWebサイトを見ると、今年も『らき☆すた』のトマトケチャップや手ぬぐいといった新商品を販売するほか、『らき☆すた』ミュージカル出演者の握手会やコスプレイベント、婚活(!)などを予定しているようだ。
年越しの瞬間を現地で迎えるため、日が落ちる前に都内から東京メトロ日比谷線と東武伊勢崎線を乗りついで鷲宮神社の最寄り駅である鷲宮駅へ向かう。鷲宮駅には18時ごろに着いたのだが、この時間帯はまだ紅白歌合戦も始まっていないとあってか、鷲宮神社に人は少なかった。
時間をつぶすために鷲宮商工会館に行くと、近くにあるローソン鷲宮東大輪店が『らき☆すた』とのコラボ店舗になるという告知を目にする。なんでも2012年12月31日から2013年1月4日の5日間限定の取り組みということだ。
そこでローソン鷲宮東大輪店に行くと、コラボ店舗という名の通り、店の外から中まで『らき☆すた』だらけ。『らき☆すた』グッズも大量に販売している。ローソン名物のからあげくんも、『らき☆すた』パッケージに入れてくれるということだ。
コラボということでは、11月22日にオープンしたばかりの大型ショッピングセンター、アリオ鷲宮とも行っている。正月にnanaco会員になると、『らき☆すた』仕様のカードがもらえるのである。作れるのはこの時期のこの店舗だけのようなので、プレミア感のある取り組みだ。
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