中古マンションを入札できる「住まいのバトン」をオープン、大和ホームズオンライン

» 2013年01月18日 14時33分 公開
[Business Media 誠]

 「この不動産会社、本当に大丈夫なの?」「物件に隠れた欠陥があるかもしれない」――。中古マンションの購入を検討している人で、こんな不安を感じてる人も多いのではないだろうか。そんな人にオススメのサイトがオープンする。

 大和ホームズオンラインは1月18日、不動産鑑定士と一級建築士による物件評価を開示したサイト「住まいのバトン」をオープンすると発表した。買い手側は詳細な物件情報を基に、オークション方式で購入することができる。同社の富樫紀夫社長は「中古マンションの購入を検討している人は『価格は適正なのか』『物件に瑕疵(かし)があるのではないか』といった不安を感じている。そうした不安を解消するためにはどうしたらいいのか。そんな視点からこのサービスを始めた」と語った。

 「住まいのバトン」には4つの特徴がある。1つめは「物件査定のあり方」。不動産情報を扱う東京カンテイのデータベースを基に、物件の標準価格を算出するシステムを開発(東京カンテイと大学の研究室が中古マンションに特化した価格算出手法を開発した)。これに不動産鑑定士と一級建築士による調査を加えて、物件の査定価格を提供する。

 2つめは「情報公開のあり方」だ。「最寄り駅」「周辺環境」「物件」「専有部分」の情報を解説し、不動産鑑定士のコメントを掲載。また補修の必要がある箇所については、補修金額を提示している。3つめは「物件紹介のあり方」。これまでの中古マンション取引では現状のままか、不動産会社が売主となってリノベーション後に売却するのが一般的だった。しかしこのサービスでは、物件ごとにリフォームプランを作成し、サイト上に公開している。

 最後は「物件取引のあり方」だ。一般的なマンション取引では、価格などの調整は仲介業者を通じて行われる。しかしこのサービスを利用すると、買い手側は売却希望価格を見ながら入札でき、売り主側はその中から最も高い金額で物件を売却することができる。

 「住まいのバトン」は1月19日にオープンし、売り主と買い主の会員登録を受け付ける。その後、3月上旬には物件ページを立ち上げ、3月下旬より入札を開始していくという。物件エリアは東京23区、川崎市、横浜市、浦安市、市川市で、間取りはファミリータイプのみを扱っている。

「住まいのバトン」のWebサイト
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