青春時代に習い事の楽しさを知った世代が、いま再び“戻り”つつあるというこれからのことがよく分かるコラム(1/4 ページ)

» 2013年03月27日 00時00分 公開
[根岸菜穂子,Business Media 誠]

著者プロフィール

根岸菜穂子

株式会社リクルートライフスタル 『ケイコとマナブ』編集長

1997年 株式会社リクルート・フロムエー入社。『フロム・エー』編集を担当。2000年より 『ケイコとマナブ』編集部へ。デスク、副編集長を経て、2008年『ニッポンの仕事』『好きを仕事にする本』の編集長を担当。2009年4月より、なりたい自分になるための、習い事・資格スクールの情報誌『ケイコとマナブ』の編集長を務める。趣味系、資格系の習い事のトレンドや、今年流行りそうなおケイコ・新種のおケイコについて等の発信を行っている。


 趣味系、スキルアップ系ともに、社会人の学びマーケットを牽引するのは「20代半ば〜30代前半の女性」と言われています。

 社会人女性にとって最初の習い事適齢期は就職して3〜4年目。お金にも時間にも余裕ができてくるため、「ヨガを習ってみたい」「フラワーアレンジメントをしてみたい」と趣味の習い事に目が向く人が増えます。そして第2の適齢期が、30歳が視野に入ってくる27〜28歳・社会人5年目(大卒の場合)。この時には、第1の適齢期とは異なり、「手に職をつけて30歳までに転職」「結婚・出産後もできる仕事ってないかな?」「なにか役立つ資格でも取っておかないとマズイかも」とスキルアップ系の習い事を検討し始める女性が多くなります。

 働く女性の学ぶ意欲ですが、20代後半〜30代半ばをピークに、以降、急速に下がっていきます。その一番大きな理由が「出産・子育て」。

 子育て中の女性は、自分のことは二の次三の次。 趣味を楽しむ時間はおろか、自分のための時間すらほとんど取れない、というのはみなさん口をそろえておっしゃるところですし、習い事に関しても、もし金銭的に余裕があるなら、自分よりむしろお子さんにと考える人が多いからです。

 ですが、昨年(2012年)あたりからその傾向が少し変わってきました。

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