ホット飲料は○○度で売れる! 自販機と気温の相関関係仕事をしたら“知見”が蓄積された(後編)(5/5 ページ)

» 2013年05月22日 08時01分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
前のページへ 1|2|3|4|5       

笹川:自販機に注目していただくと分かるのですが、ニコイチでもバラバラに入っているケースが圧倒的に多い。なぜか? その背景には、オペレーションの問題があるんですよ。1台・1台にどの商品を置くかを決めているので、ニコイチでもバラバラに並んでいることが多い。

 弊社でもこれまではそうしていたのですが、ニコイチをどのようにすれば売り上げを伸ばすことができるのか、ということを考えています。

土肥:ニコイチを使っての新たな試み……結果が楽しみですね。

笹川:はい。でも、片方の自販機に商品を寄せることによって、新たな問題が生まれました。大きな駅の場合、たくさんの人がいるので、自販機に数人ほど並ぶことがあります。そうした場所で、例えば缶コーヒーを買おうと思った場合、ある人が自販機の前で悩んでいると、なかなか買うことができません。せっかく2台並んでいるのに、片方の自販機ばかりに人が集まってしまうことも。そうなると、両方に同じ商品を入れたほうがいいかもしれません。今後は、どういうロケーションで、どういう形で販売していくかが、課題になってきますね。

土肥:今回はM君との“ニコイチ”取材に応じていただきまして、ありがとうございました(笑)。来年のインタビューでは“サンコイチ”について、話を聞かせてください。

笹川:ハハハ、分かりました。ちなみにサンコイチの場合、そのうちの1台はアイスクリームなどを販売していますね。

(終わり)

前のページへ 1|2|3|4|5       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.