コンビニオーナーも「正月三が日くらいはゆっくりしたい」ものだが、そんな暇はない。おせちに飽きたお客さんが増えてくるので、3日あたりから「パスタ」の仕入れを多くしなければいけない。迅速な対応が必要になってくるのだ。
スーパーのように大量発注している場合は、商品をたくさん陳列させることで季節やイベントの変化を見せている。しかし商品量が多いので、売り場そのものを大きく移動させることは難しい。一方のコンビニは「小口仕入れ」の特徴をうまく生かして、陳列位置を目立つ場所に移動することでお客さんにアピールしているのだ。
例えば、年末年始には歯ブラシがよく売れるので、普段は3段目に並べているが、お客さんの目につく1段目に移動させる。また大掃除関連の商品もよく売れるので、入り口付近にまとめて並べることもある。とにかく売り場をコロコロ変えることで、お客さんの目に鮮度を与えていくのが、コンビニのやり方なのだ。
変幻自在に売り場を操れるコンビニの裏には、コンビニならではの「物流システム」があることを忘れてはいけない。
もし興味のある人は、コンビニをよーく観察していただきたい。クリスマスから年末年始にかけて――2週間足らずの間に、売り場が“激変”しているのだ。
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