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» 2014年07月09日 00時00分 公開

日本のプラズマの祖「篠田プラズマ」は終わってなんかいない欧米反応(2/3 ページ)

[産経新聞]

事業停止後に欧米の投資家が出資

 昨年11月、篠田プラズマは資金繰りの悪化から事業の停止を発表した。

 そもそも篠田プラズマの誕生は富士通がディスプレー事業から撤退を決断したのがきっかけ。ちょうど次世代の大画面ディスプレーの研究のめどが立ちつつあったことから、富士通研究所フェローなどを歴任した篠田氏が研究成果を切り出し、資産を譲り受ける「カーブアウト」という新しい形態で設立した。

 篠田氏のフルカラーのプラズマテレビ開発への険しい道のりは、NHKの番組「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」で紹介されるなど大きな反響を呼んだことでも知られる。

 ただ、あくまでベンチャー企業だけに資金繰りの苦労は続いた。投資がほぼ決まったタイミングで「パナソニックがプラズマ事業撤退」と報道が出たことで白紙に戻されたこともあったという。

 関係者らによると、次世代ディスプレーの生産効率を向上させるため工場の拡張計画を進めていたが、独立行政法人・中小企業基盤整備機構の債務保証が認められず、金融機関からの融資が受けられなかった。さらに政府系ファンドからの投資も受けることができなくなり、資金繰りに行き詰まった。

 昨年11月19日に事業を停止。以降、再建を支援するスポンサー企業を探していたところ、今年1月になって欧米の投資家が同社を訪問。同社の技術とディスプレーを「大きな可能性のあるディスプレー」と評価して投資を申し出た。今後1年程度は企業を維持し、技術者数人を確保して研究開発を続け、事業に本格的に出資するスポンサー探しができるだけの資金を提供したという。

次世代ディスプレーの可能性を語る篠田傳会長兼社長

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