あえて言う。コンビニでの“土下座事件”は、再び起きるご一緒に“おでん”いかがですか(2/4 ページ)

» 2014年09月16日 11時30分 公開
[川乃もりや,Business Media 誠]

店の内外で“たむろ”

 コンビニの悩みは無断駐車だけではない。店の内外でたむろする人たちがいると、他のお客さんの邪魔になる。しかし、たむろするのは同じでも、許せるケースと許せないケースがある。許せるケースとは、集団で話していても「あ、オレたち邪魔だな」と感じて、すぐに解散する場合。一方、許せないケースとは、入口で座り込んだり、雑誌の前で座り込んだり、トイレの付近で話し込んだりするやからのことだ。こうした場合は、営業をしている店だけでなく、店内で買い物をしているお客さん、これから店に入ろうとしているお客さんにも迷惑だ。

 ただ、コンビニによっては一概に「禁止」と言えないところもある。それは、店内にイートインコーナーを設置しているところだ。イートインでは、ある意味堂々とたむろすることができる。しかし、イートインだからといって、なんでもかんでもOKというわけではない。数人の仲間が占領していれば、それは雑誌売場からイートインに移っただけのことになるので、これは許せない。

 コンビニは無断駐車されたり、たむろされたり、大変だなあと思われるかもしれないが、問題はこれだけでは終わらない。茨木市のコンビニでなぜ騒動が起きたかというと、男女らが店員に「空のペットボトルに水を入れてくれ」と要求したが、断られて口論になったのがきっかけ。「動画をみると、店内に入ってきた男女らの発言はヤクザのよう。やっぱり、悪い奴らがいいそうなことだな」と思われた人もいるだろうが、実は、コンビニで「水をくれ」と要求され、入れることはたまにあるのだ。

 水だけではない。「のりを貸してくれ」「ハサミを貸してくれ」「テープを貸してくれ」「ボールペンを貸してくれ」「袋をくれ」「箸(はし)をくれ」――。このほかにもいろいろ言われるが、すべて商品として店にあるものだ。つまり、買うことができるモノだ。

コンビニの悩みは無断駐車だけでない(写真はイメージです)

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