インタビュー
» 2014年09月17日 08時00分 公開

葬儀代を明朗会計にした会社――すぐに“嫌がらせ”をされた仕事をしたら“葬儀を安く”できた(前編)(5/6 ページ)

[土肥義則,Business Media 誠]

「お前をぶっ殺す!」と脅された

冨安: 夜中の1時30分、会社の当直室に電話がかかってきました。「価格なんか出すな!」「安い金額でやるな!」などと言って、電話が切れる。毎晩1時30分にですよ。あまりにもしつこくかかってくるので、「オレは代表の冨安だ。オレの自宅にかけてこい」と言って、切ったんですよ。まさか自宅にまではかけてこないだろうと思っていたら、当時はNTTが配っていた電話帳に自宅の電話番号を掲載していたんですよ。というわけで、自宅に電話がかかってくることに(涙)。

 また、当時の名刺には携帯電話の番号も明記していたので、携帯電話にもイタズラ電話がかかってくるようになりました。しばらく続いていたのですが、ある日「お前をぶっ殺す!」と脅されました。さすがにこれは行き過ぎだと思って、先輩に警察関係の人がいたので、その人に相談したんですよ。

 「警察は事件が起こらないと動かないことは分かっているのですが、もし私になにかあったら同業他社を調べてください。実は、夜中にイタズラ電話がかってきているんですよ」と。すると、先輩は「『ぶっ殺す!』と言っているうちは、殺さないよ。本気で殺そうと思っている奴は、そんなこと言わないから」と話してくれました。その言葉を聞いたときには、それまでのモヤモヤした気分が晴れましたね。

土肥: そんな嫌がらせが続いたら、社員は動揺されたのではないでしょうか。

冨安: 社員の中には不安を感じる人間がいるかもしれないので、こんなことを言いました。「嫌がらせをしてくる会社というのは、ライバルではない。本当のライバルは、消費者を喜ばせるために競争するもの。嫌がらせをしてくる会社はウチを見ているようだけど、ウチは消費者のほうを見ようぜ」と。

 また、こんなことも言いました。「テニスをしていて、点数ばかりを気にしているのは嫌がらせをしてくる会社。スコアボードを見て、『相手の数字はどうだ?』といったことをばかり見ている。でも、ウチらは、来るボールに集中しよう。来るボールとは、消費者のニーズだ」と。

 嫌がらせをしてくる会社と同じレベルで物事を考えていてはダメ。そんな会社と同じことをするということは「天に向かって唾(つば)を吐く」ようなものですから。

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