このことから、都府県全体で供給している牛乳は需要が落ちてきているので、都府県での生産量の減少は問題にならない。一方、脱脂粉乳とバターの需要は増加しているのに、それを一手に支えてきた北海道の生産量が減少していることが、追加輸入を決定しなければならないほどの不足を引き起こした、と結論付けられる。
大半がバター、脱粉など国産の主要乳製品の原料となっている北海道の生産量がマイナスになっていることが、生乳不足をより深刻にしている、と言われるのである。
脱脂粉乳とバターの輸入決定の裏には、国内の脱脂粉乳とバターの生産量が北海道に依存していること、北海道の酪農家が減少している背景がある。現在、安倍政権が掲げる強い農業にも関係があり、また甘利経済産業大臣が交渉を進めているTPPの締結内容と大きく関係する分野である。今後の動向に注目が集まる。
- なぜ中国で“甘いマヨネーズ”が売れたのか キユーピーの地道な作戦
中国で“甘いマヨネーズ”が売れていることをご存じだろうか。キユーピーが中国で展開を始めたのは1993年。当時の家庭に「マヨネーズ」はなかったが、どのようにして普及していったのだろうか。同社の広報部に聞いた。
- 「給食に毎回牛乳」はアリ? ナシ?
「牛乳」といえば、給食の定番メニュー。「給食の牛乳」の廃止を検討している自治体もあるが、給食に毎回牛乳が出ることはアリなのだろうか、ナシなのだろうか。20〜60代の男女に聞いた。オウチーノ総研調べ。
- 「山崎製パン」が自社トラックを持っているのはなぜか
高速道路で立ち往生している人に、トラックの荷台に積んでいたパンを配った――。山崎製パンのドライバーが話題になりましたが、そもそも同社はなぜ自社トラックを所有しているのでしょうか。今回はその謎に迫ってみました。
- 喫茶室ルノアールにあって、スターバックスにないもの
東京に住んでいる人であれば、誰もが目にしたことがある喫茶室「ルノアール」。スタバなどの欧米スタイルのカフェに押され、「残念な喫茶店」になっているかと思いきや、業績はまずまず。決しておしゃれではない「ルノアール」は、なぜお客から支持されているのだろうか?
Copyright © Credo All rights reserved.