インタビュー
» 2015年02月12日 08時00分 公開

2号店、3号店も決定:ブルーボトルコーヒー創業者が語る、日本進出が必須だった理由 (2/2)

[伏見学,Business Media 誠]
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店舗を増やすたびに進化する

――現在、16店舗を米国で展開しており、2015年だけで日本を含め12店舗増やす計画だと聞いています。事業を急拡大する理由は何ですか。

 1つには増資があったことです。投資を受けたことで、コーヒー豆などのソーシング(調達)の品質を担保しながら、定常的に良い豆を仕入れるルートを確保できました。加えて、焙煎する場所や、焙煎に関するデータを蓄積する仕組みも整ってきました。そうしたタイミングだったので、より多くの場所でBlue Bottle Coffeeのコーヒーが飲めるよう、アクセルを踏んで店舗を拡大しています。

サンフランシスコ市内にある「Mint Plaza Cafe」 サンフランシスコ市内にある「Mint Plaza Cafe」

 新たな店を出すということは進化し続けることです。素晴らしいコーヒーを出し続けていくために出店を加速していくのです。温度、酸味、焙煎や抽出などに関する細かなデータを取っています。こうしたデータに基づき、一杯一杯コーヒーをおいしく入れるのにこだわった仕組みを次々と店舗に導入しています。日本でここまで厳密にやっているコーヒーショップはまだ少ないので、サンフランシスコの文化を持つBlue Bottle Coffeeの良さを広めていきたいです。

――日本で新たな出店場所として決まっているところはありますか。

 (現状の3店舗以外で)契約しているところはありません。エリアとしては中目黒、恵比寿などが興味深いです。ただ、スペースが空いているから出店するのではなく、その環境がBlue Bottle Coffeeらしさを表現できるかどうかが重要です。厳選して検討していきたいです。

――米国ではどうでしょうか。現在、オークランド、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロサンゼルスの4都市に店舗がありますが、新しい都市への出店は考えていますか。

 今年は既に現在ある場所を拠点にして、そのエリアを大きくしていくことを目標にしています。

――2002年に創業していますが、そもそもコーヒーで事業を興そうとしたきっかけは。

 私は元々ビジネスマンではないので(編集部注:フリーマン氏は音楽奏者だった)、ビジネスありきで始めたわけではありません。自分が本当に好きなコーヒーを飲みたいと思って、店を開業しました。

――ビジネスとして手応えを感じたのはいつごろからですか。

 (創業してから2年後の)2004年にサンフランシスコであるコンベンションが開かれました。そのときに近くのファーマーズマーケットでコーヒーを販売していたのですが、特に告知や仕掛けなどしていないのに、ある日20人くらいの行列が店の前にできていました。それがきっかけで多くの人に受け入れられていって、ビジネスになっていったのを覚えています。

――Blue Bottle Coffeeは日本と米国のコーヒー文化の融合とおっしゃっています。日本と米国それぞれの特徴を教えてください。

 日本は伝統的な職人気質があり、コーヒーに対するオリジナルの技法やナレッジをその人だけが知っているという特徴があります。一方で、米国は直接農園に出向いてコーヒー豆を買い付けてくるといった調達の面で進んでいます。また、焙煎の温度やコーヒー一杯あたりの重さ、量など細かい数値データを蓄積、分析している点も優れています。この両者の良いところを合わせ持ったのがBlue Bottle Coffeeだと考えています。

インタビュー後編につづく

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