1人暮らしだった母が、昨年、特別養護老人ホームに入居した。年齢と介護のレベルを考えても、実家に戻ることは考えられない。近い将来、私と姉とで相続することになる。
姉は、「実家に住むこともないし、遠くに住んでいるから相続は放棄する」と言うので、私が実家を相続することになるが、母の財産と言えば家だけで金融資産もない状況だ。
妻との会話は、実家の空き家を相続してどうするかという問題についてだが、このところケンカが絶えない。妻の言い分はこうだ。
利用しないのに固定資産税を払い続けるのは経済的にも負担だし、万が一「特定空き家」(※)に認定されて固定資産税が6倍になってしまったらとても支払いきれない。そうならないためにも、早く現状を把握して手を打つべき。ほっといてはいけない。
一方、私の言い分は、
思い出のたくさん詰まった実家を残したい。実家を相続してもすぐに住む気はないが、定年後に終の棲家(ついのすみか)としたい。特定空き家と認定されないようにリフォームして定年までの5年間は貸家にすれば、家賃から固定資産税を支払う事もできるし収入を増やすのが良い
というものだ。
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