中小企業の新人女性9割が「結婚、出産後も働き続けたい」

» 2015年05月12日 16時01分 公開
[ITmedia]

 この春、中小企業に就職した新人女性の約9割が「結婚、出産後も働き続けたい」(88%)、新人男性の約7割が「結婚後に、産休、育休を取りたい」(68%)と思っていることが、就職支援などを手掛けるジェイックの調査で分かった。

約9割の新人女性は「出産後も働き続けたい」(出典:ジェイック)

 自分と同性または異性、どちらの上司が働きやすいと思いますかと聞いたところ、男女ともに約6割が「上司の性別と働きやすさは関係ない」と回答。しかし、男性は「男性上司が働きやすい」(37%)と考える人が多く、「女性上司」を挙げたのは5%にとどまった。一方の女性は「女性上司」(16%)よりも、「男性上司」(24%)のほうが働きやすいと答えた人が多かった。

同性と異性、どちらの上司が働きやすいと思いますか? (出典:ジェイック)

 この結果について、ジェイックは「女性の社会進出が強く謳われる中で、産休や育休からの復帰は女性自身も当たり前のこととしてとらえている。“イクメン”といった言葉も定着しつつある時代背景の中で育ってきた新人社員世代は、男性の産休・育休取得への意欲も高く、女性が働きやすい環境に一歩一歩近づいているのでは。その一方で、上司の性別に対する回答をみると、まだまだ無意識下で性別による役割意識なども残っていることがうかがえる」とコメントした。

 マークシート形式による調査で、4月に入社した新入社員547人が回答した。調査期間は3月20日から4月7日まで。

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