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ANA、2007年中に国内線航空券をeチケットに全面移行
ANAは2007年中に、国内線の搭乗システムをすべてSKIPサービスに移行することを発表した。ANAの国内線航空券はすべて、FeliCaやQRコードを利用したeチケットになる。
全日本空輸(ANA)は、8月29日、国内線航空券を「eチケット」(電子航空券)に全面移行すると発表した。今後国内線を利用する場合は、保安検査場と搭乗口でFeliCaまたはQRコードをタッチして飛行機に乗ることになる(7月10日の記事参照)。
これに伴い、現在24の空港で利用できる「SKIPサービス」を、9月から12月にかけて全国の国内線用空港の全50空港に拡大する。SKIPサービスは、2006年9月からANAが導入したチェックイン不要の搭乗サービス。搭乗する便の「スキップ予約(予約、購入、座席指定)」が済んでいれば、当日は空港カウンターや自動チェックイン機に立ち寄ることなく、直接空港の保安検査場に進むことができる。
SKIPサービスでは、従来タイプの紙の航空券の代わりに、FeliCaチップを搭載したANAのマイレージ会員証「ANAマイレージカード」や「ANAカード」、ANAマイレージクラブのICアプリをインストールした「おサイフケータイ」、携帯電話画面への表示や紙にプリントした「QRコード」などをタッチして搭乗する。空港で購入・座席指定・便変更などの手続きをする場合は、QRコード付きの「航空券ご利用案内書」「搭乗案内書」の発行を受け、印字されたQRコードをタッチして搭乗することになる。
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