友だちと飲むのは「ビール」、恋人とは「ワイン」
C-NEWSの調査によると、自宅で最も飲まれているお酒は「ビール」だったが、好きなお酒になると「ワイン」や「焼酎」などが目立った。発泡酒や第3のビールはよく飲まれているものの、“好き”というわけではないようだ。
ビール酒造組合によると、ビールの出荷量(会員5社)は10年連続で減少している。今年の9月は平均気温が高く、ビールの出荷量の増加が期待されたが、結果は前年比96.4%に落ち込んだ。またビールに限らず、日本酒の国内出荷量も減っていて、2003年には焼酎に抜かれている(9月14日の記事参照)。国税庁によるとアルコール飲料の総出荷量は過去5年で6.4%減少、焼酎などは増えているものの、全体的には“お酒離れ”が進んでいるようだ。
アルコール飲料の出荷量が減少する中で、自宅で最も飲まれているのは「ビール」(29%)であることが、調査会社C-NEWSの調べで分かった。次いで「発泡酒」(16%)、「チューハイ」(12%)、「第3のビール」(12%)という結果となった。出荷量は減少しているものの、依然としてビール系の飲料を飲む人が多いようだ。
調査会社のC-NEWSは、好きな酒類や飲酒のシーンを探るため、アンケートを実施した。インターネットによる調査で1000人が回答。週1回以上自宅でお酒を飲む20歳以上が対象で、調査期間は10月5日から10月6日まで。
特別な時に飲むお酒は「ワイン」
最も好きなお酒の種類は「ビール」が最も多く38%。次いで「ワイン」(12%)、「焼酎」(9%)、「カクテル」(9%)だった。「自宅で最も飲まれている」で高い数字を示した発泡酒は、好きなお酒という質問ではわずか4%、第3のビールも3%にとどまった。ビールと比べ価格が安い発泡酒や第3のビールは、よく飲まれてはいるものの、“好き”ではない傾向が出た。
発泡酒を1週間に1〜2日しか飲まないという人は10%だが、毎日飲む人になると、14ポイント増の24%となった。第3のビールでも同じような傾向があり、1週間に1〜2日しか飲まない人は7%だが、毎日飲む人の場合19%に増えている。一方、1週間で1〜2日程度しか飲まない人は、他のお酒と比べ「チューハイ」(15%)や「梅酒」(12%)を選択する割合が多かった。この結果を受け同社では「飲酒頻度の高い人は甘くないお酒、低い人は甘いお酒を飲む、といった傾向がある」としている。
ワインは特別な時に飲むお酒
「友だちと大勢でワイワイするとき」に飲むお酒は、「ビール」(68%)が最も多く、次いで「チューハイ」(32%)となった。チューハイは「同性の友だちと2〜3人で過ごす」(29%)でも高い割合となった。また「ワイン」については「少し贅沢な食事をするとき」(66%)、「恋人とふたりで過ごすとき」(40%)が多かった。ワインについては「“特別な時に飲むお酒”といったイメージが持たれているようだ」(同)。
「お酒とはどのような存在」なのかを聞いたところ、「現実逃避。コミュニケーションを円滑にする潤滑油」(20〜24歳学生・女性)、「大事な栄養補助剤」(25〜29歳会社員・男性)、「寝るための道具」(35〜39歳会社員・男性)、「カシミヤの毛布」(35〜39歳専業主婦・女性)といった声があった。
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