サークルKサンクス×オールアバウトの“脱メタボ”弁当を食べてみた
コンビニ弁当を買う男性は「ボリュームの多さ」を求めるという。サークルKサンクスとオールアバウトはコラボで、脱メタボを開発。そのお味は……?
2008年4月から特定健康健査・特定保険指導が義務付けられるなど、男性にも健康を気をつけようという風潮が強まっている昨今。40〜74歳の男性の実に2人に1人、女性の5人に1人が、メタボリックシンドロームの“予備軍”ともいわれている。読者の中にも、「最近お腹が……」などと気になっている人もいるのではないだろうか。
健康に関連した商品が相次いで販売される中、コンビニ大手のサークルKサンクスと総合情報サイトのオールアバウトは1月30日、共同で企画した健康志向の弁当など11種類を期間限定で発売すると発表した。「からだ 燃焼」をテーマにした新商品は、全国のサークルKとサンクス6186店(2007年12月末現在)で販売し、2月5日〜2月24日までの期間中に15億円の売り上げを目指す。
サークルKサンクスでは「バランスのとれた食生活と運動」を提案するプロジェクト「THINK BODY」を、2006年の7月から展開している。これにオールアバウトの食と健康の専門家(ガイド)が参加して、“脱メタボ商品”を完成させた。サークルKサンクス営業統括本部の山田克巳氏は「オールアバウトとタイアップしたことで、これまでになかった商品ができた。特にお弁当はたくさんの食材を使っているので、作るのが難しかった」と話す。
一方のオールアバウトはコンビニとの共同開発は初めてで、サークルKサンクスでの販売によって、新規読者の獲得を狙う。オールアバウトの森川さゆり編集長は「商品開発にあたって、ガイドのこだわりは強かった。その要望にサークルKサンクスが応えてくれたため、新商品が完成した」と振り返った。
発売するのは弁当、おにぎり、パン、惣菜、調理麺で、唐辛子や山椒、生姜、さまざまな野菜を素材に使っている。価格は115円から500円。
30〜40代の男性をターゲットに販売
コンビニ弁当を購入するメイン層の男性は、「ボリュームの多い弁当を買っていく傾向がある」(マーケティング部)。さらに昨年から「メガブームによって、健康志向の商品をヒットさせることが難しかった」という。今回の新商品は2008年4月から始まる特定健康健査を控え、メタボを気にする30〜40代の男性をターゲットに販売していく構えだ。
また2月5日から2月24日までの期間中に、対象商品を含む500円以上のレシートで応募すると、抽選で400人に「脱メタボグッズ」が当たる。
「鶏肉とカシューナッツの辛味仕立て弁当」の味は?
発表会の席でお弁当が配られたので、記者も食べてみることにした。食べたのは「鶏肉とカシューナッツの辛味仕立て弁当」。中華料理の定番といってもいい鶏肉とカシューナッツの炒め物は、ピリ辛仕立て。そこに大きく切った柔らかい人参とブロッコリーが入っていて、食べると「健康によい」感があった。さらに里芋とホタテの煮物、切干大根が付いていて、ご飯は発芽米入り。
商品の総合監修をしている南恵子さんが、発表席で話をしている最中にもかかわらず、記者の箸は進んでいった。話している時間は約5分だったと思うが、その間に平らげてしまった。記者の食べ終わった空箱を見たオールアバウトのTさんは「完食ですね」と嬉しそうな笑み。ひょっとして大ヒットの“感触”をつかんでいたのかもしれない。
「早く食べると太る」と聞いたことがあるが、“脱メタボ弁当”も早食いしては効果なし!? とはいえ「早く食べてしまうほどおいしかった」のだ。数年後には40歳になる記者にとって、メタボ健診は遠い話ではない。最近では外食をする時にカロリー表示を見るのが癖になってしまったほど。ちょっと食べただけでも1000カロリーを超えてしまって、「ああ、また太ってしまう」とお金を払って反省。しかし、このお弁当なら500キロカロリーほどなので「まだ食べられる」と思いクリームパンを食べ、合わせて800キロカロリーの昼食だった。
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