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DVRの普及で「プライムタイム」が遅くなる――米調査
DVRで録画した番組を同じ日に見る人が多いため、人々が最もテレビを視聴する時間帯がずれ、遅くなる傾向にある。また視聴時間そのものも長くなっている。
デジタルビデオレコーダー(DVR)の普及により、米消費者のテレビ視聴時間が長くなっている――米調査会社Nielsenが2月14日、報告書をまとめた。
2007年11月における18〜49歳のテレビ総視聴時間(通常のテレビ視聴にDVRでの録画を再生する時間を加えたもの)は2005年11月に比べ、日中の視聴時間は微増だったが、午後9時以降では3%増、午後11時から午前0時にかけては5%増であることが分かった。
また従来午後8時から11時までが「プライムタイム」と呼ばれてきたが、録画した番組をその日の夜遅く見る人が増えているため、プライムタイムが夜中の12時までずれ込む傾向にあるという。今回の調査で午後9時から10時までの間にDVRを再生すると答えた人は11%と最も多く、午後11時から午前0時では7%だった。
中でも特に録画して後で視聴する傾向が高いのが中所得者層の女性で、1週間のテレビ視聴時間のうち、約半分の26時間を録画再生に費やしているという。
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