確定申告はアナログからデジタルに
確定申告の時期だが、どんな方法で申告しているのだろうか? e-Taxで申告する人や国税庁のWebサイトから申告書を作成する人が増えているようだ。楽天リサーチ調べ。
今年も始まった確定申告。毎年のことながら「計算が面倒」と思っているのではないだろうか。今年の申告予定者は65.2%で、そのうち毎年申告をしている人は60.9%。これに「必要な場合のみ申告している人」(35.4%)を合わせると、申告予定者の96.3%は申告経験者であることが、楽天リサーチの調べで分かった。
申告内容は「医療費控除」が最も多く32.4%、次いで「自営業・自由業」(24.8%)、「年金生活者」(15.0%)という結果となった。医療費控除を申告している人は専業主婦・主夫と会社員が多く、株や投資信託など投資商品の売買や配当は会社員と公務員が目立った。「投資商品に関する申告が多いのは、ここ数年の投資ブームの影響」(楽天リサーチ)としている。
調査会社の楽天リサーチは「確定申告者の職業や申告理由」などについて調査を実施した。インターネットを使った調査で、確定申告経験者または今年初めて申告する1000人(20代〜60代男女)が回答。調査期間は1月18日から1月21日まで。
国税庁のWebサイト、認知度は高いが利用意向は少ない
今年確定申告を予定している人に申告方法を聞くと、「税務署の申告会場や窓口で申告書を作成・提出」が最も多く28.1%。次いで「国税庁のWebサイト(確定申告等作成コーナー)で申告書を作成し、税務署に提出」が14.9%、「自宅で申告書を手書きで作成し、税務署にて提出」(13.5%)だった。
今年の申告者の特徴は窓口での作成・提出者が5.9ポイント低く、その代わりに「e-Tax(国税電子申告・納税システム)で申告」する人が5.8ポイント増えている。また国税庁のWebサイトで申告書を作成する人も3.7ポイント増えていることから、「申告方法はアナログからデジタルに変わりつつある」(楽天リサーチ)と指摘する。
国税庁のWebサイト「確定申告等作成コーナー」を知っている人は81.0%と認知度は高いが利用したいと思っている人は25.9%に留まっている。また市販されている確定申告のソフトを利用したことがある人は、わずか7.3%だった。
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