30代と40代の男性、仕事のやりがい色あせ気味
職場での人間関係に悩んだことがある人も多いはず。会社で中堅的な存在となる30代と40代の男性は人間関係のほかにも、悩みが多いようだ。第一経済研究所調べ。
「職場での人間関係がうまくいっておらず、困っています」――こんな悩みを持つ人も多いだろう。人との関係が仕事の成果を左右することもある。会社における人間関係は、ビジネスパーソンにとって大切な要素でもあるのだ。
職場の人間関係に悩んだことがあるビジネスパーソンは75.6%で、一度も悩んだことがない人はわずか2.7%であることが、第一生命経済研究所の調べで分かった。最も人間関係で悩んでいるのは男性40代と女性30代で、いずれも85%を超えた。この結果について「男女ともに悩む相手は上司が多く、女性は上司以外にも同性の同僚にも悩んでいる人が多い」(第一生命経済研究所)としている。
第一生命経済研究所は「職場の悩み」に関する調査を実施した。郵送による調査で、20歳から59歳のビジネスパーソン601人(男性321人、女性280人)が回答した。調査期間は2007年の2月。
職場での人間関係はドライ、しかし大切
職場での人間関係に悩んでいる人が多いのは、人との関係が希薄化しているためだろうか? 人間関係が「希薄化している」と回答した人は60.6%、その一方で人との関係を「深めたい」と回答した人は60.0%。職場での人間関係はドライになっているが、もっと親交を深めたいと考えているようだ。
男性の30代と40代といえば、職場では中堅的な存在であることが多い。しかし「仕事に対するやりがい」や「会社に行くことが楽しい」ことについて、否定的な考えを持っている人が目立った。男性の30代と40代は、自分より上の世代または下の世代に挟まれ、いわゆる中間管理職が多い。さらに仕事の責任も増してくるため、「仕事のやりがいや楽しさが色あせてしまうのかもしれない」(同)と分析している。
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