調査会社の米Knowledge Networksは3月11日、テレビ番組の公式サイト利用に関する調査報告を発表した。調査は2209人のインターネット利用者を対象に行い、回答者をY世代(13〜28歳)、X世代(29〜42歳)、若年ベビーブーマー(43〜54歳)に分類して比較した。
テレビ番組の公式サイトの利用者比率は若い世代で高く、若年ベビーブーマーの19%に比べ、Y世代では33%、X世代は27%だった。こうしたサイトで番組全編を見たことがあるとの回答も、Y世代で62%に上る一方、X世代では41%、若年ブーマーでは32%だった。
番組の公式サイト上でのスポンサー活動には、肯定的な回答が目立つ。番組の全エピソードのスポンサーになることは、そのブランド認知の向上につながるとの回答は、Y世代で60%、X世代で50%、最も低い若年ブーマーでも44%に達している。一方、番組配信中または番組の前後に表示される広告やCMを見るとの回答は、ベビーブーマーで最も高く、42%。Y世代では29%、X世代では32%だった。
Knowledge Networksは、「この満足度レベルは、非常に明るいニュースだ」とコメント。ほかの新しいデジタルサービスに若者が流出していると懸念するテレビ局にとって、番組公式サイト利用者の多くを若者が占めるという事実は「非常に励みになるはず」と指摘している。
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