山口県で行われた衆議院補欠選挙では、民主党の平岡秀夫氏が自民党の山本繁太郎氏を破り、当選した。福田政権初の国政選挙となったが、民主党の平岡氏に2万票以上の差を付けられ、自民党は“惨敗”。投票者は今回の補欠選挙で、どんな点に注目したのだろうか。
投票する際に最も重視した政策は「年金問題」(66.1%)、次いで「医療制度の充実化」(54.1%)、「政治改革」(46.1%)であることが、楽天リサーチの調べで分かった。この結果について楽天リサーチは「保険料を年金から天引きする後期高齢者医療制度が、選挙告示日の15日に始まったことが影響した」と分析している。
インターネットによる調査で、山口県に在住する20代〜50代までの男女573人(男性269人、女性304人)が回答した。調査期間は4月25日から4月26日まで。
好感度は小沢代表がリード
自民党の福田首相と民主党の小沢代表、山口県での応援演説ではどちらに好感を持てただろうか。小沢代表の演説に「好感が持てる」と回答したのは12.1%で、福田首相よりも4.6ポイント上回った。一方で「好感が持てない」の回答では福田首相が多いことから、好感度は小沢代表がリードしているようだ。
福田首相に好感が持てる理由として「選挙中でも、道路特定財源について包み隠さずに主張した」という意見があった。逆に好感が持てない理由には「国民生活に目を向けていない」「国の現状把握ができていない」「後期高齢者医療制度が納得いかない」などの声が目立った。
小沢代表については「政権交代の熱意を感じた」との意見があった一方で、「自民党の政策に反対するだけで、民主党の政策は見えてこない」と批判的な声も挙がった。
関連記事
- 日本経済の足を引っ張る“老害政治”
日本の株価がさえない。その原因を「サブプライムローン」と見る人もいるが、本当にそうだろうか? 遅々として進まない“改革”にこそ、素因があるのではないか? - KYなリーダー、福田首相
福田首相の支持率が急落している。自民党のほとんどの派閥推薦を受けて登場した福田首相が国民に支持されないのはなぜなのか? 日本という国が今後どう生き残っていくか、その瀬戸際に立っている今、必要なのは「もの言うリーダー」のはずなのだが……。 - 中国株は今が“買い”!?――北京オリンピックと株価の関係
2008年に開催される北京オリンピック。4年に1度のスポーツの祭典だが、株価との関係が強い。特に開催地の株価は上昇傾向にある――ということは中国株が上がるのか!? 大和総研調べ。 - 「臨時国会」と「通常国会」って、どこが違うの?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.